葬儀が終わったあと口コミを書く人はそれほど多くありません。
「書くのは面倒」
「もう思い出したくない」
「書いても意味がない」
そう感じる方も多いでしょう。
しかし、葬儀の口コミはこれから葬儀社を探す人に非常に重要な情報になります。
葬儀社を探すとき、Google検索やホームページ、チラシ、事前相談、コールセンターの説明を多くの人は参考にします。
しかし、検索で上位に出る葬儀社が必ずしも評判の良い葬儀社とは限りません。
安く見える広告の葬儀社に依頼したら、実際の打ち合わせで同意できない追加費用や想定外の高額なプランを提案されることもあります。
事前相談やコールセンターで価格を確認しても高額請求されることもあります。
葬儀は家族を亡くした直後に短時間で決めなければならないサービスです。
冷静に比較する余裕がないまま依頼し、
「見積もりと違った」「思ったより高かった」「説明に納得できなかった」と後悔する人もいます。
だからこそ、実際に経験した葬儀の口コミには大きな意味があります。
今回の記事では、
・葬儀の口コミを書いてほしい理由
・口コミで本当に役立つ内容
・口コミを書くおすすめのサイト
・書かない方がよい内容を、
現役葬祭ディレクターの視点から解説します。
葬儀の口コミを書いてほしい理由
ネット検索では評価の高い葬儀社を探しにくい
葬儀社を探す多くの方はGoogleなどの検索サイトを利用します。
しかし検索して最初に表示されるのは、必ずしも利用者の目的に近い葬儀社とはかぎりません。

広告費をかけている葬儀社
SEOに強い会社
葬儀紹介サービスなどが
上位に表示されやすく、
ネット検索で誠実に対応している評価の高い葬儀社を探すことは困難です。
また、多額の広告費をかけている葬儀社の費用は割高になりがちです。
【関連記事】葬儀費用が高くなる理由|小さなお葬式など葬儀ポータルの“広告宣伝費と紹介料”が遺族に転嫁される仕組み
そのため実際に利用した葬儀の口コミは、葬儀社を探そうとしている人に非常に貴重な情報になります。
葬儀業の規制は弱い
家族葬50万円が、最終的に200万円超。
— いずん紫苑| 現役葬儀社 (@izun_shion) July 20, 2026
これは、国民生活センターが公表した相談事例です。葬儀社へ相談するときは、
「何が含まれているのか」
「何が追加料金になるのか」
「最終的な総額はいくらか」
ここまで確認してください。
安い葬儀が悪いのではなく、… pic.twitter.com/hhwOjbUbzo
上記のように葬儀業ではチラシや看板に安い金額を大きく表示して集客し、実際の打ち合わせで追加費用や高額なプランを提案するケースがあります。
チラシ価格を信じたら5倍になったという報告がありました。さ○○典礼です
— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです+減税会 (@satonobuaki) September 3, 2025
27万円で葬儀を依頼したら、なんと140万円に。
これこぞ行政指導が必要な事例なんです。火葬場問題と共に取り組んでいきます。
ほか被害に遭われた方がいたらフォローの上DMください。 pic.twitter.com/itFe5oTlWd
このような表示価格と実際の支払額が大きく異なる表示は他業界では問題視されています。
中古車販売では車両本体価格を安く見せながら、実際には諸費用を加えないと購入できない表示が問題となり、現在は「支払総額」を表示するルールに変わっています。
携帯電話や通信サービスでも、「0円」「月額〇円」と安く見せる広告が問題視され、料金の条件を分かりやすく表示するためのガイドラインが整備され、契約期間全体での総支払額を分かりやすく示す方向になりました。
「広告などの金額」と「実際の支払総額」に大きな差がある表示は、消費者が正しく判断できないものとして他業界では改善の対象になってきました。
葬儀でも同じようにチラシや看板での表示が安くても、選択したプランやオプションなどで総額が大きく増えることがあります。
もちろん、葬儀業界でも価格とサービス内容について著しく異なる表示をすれば、景品表示法上の問題になる可能性があり、実際に葬儀サービスで表示をめぐり消費者庁の措置命令が出た事例があります。
しかし、葬儀業では中古車販売の「支払総額表示」のように、利用者が一目で総額を比較できる仕組みが十分に整っていないのが現状です。
だからこそ、実際に利用した人が「表示価格と実際の総額との差」を口コミとして残すことには非常に参考になります。
葬儀業の規制が弱い現状では、葬儀の口コミは遺族を高額請求から守るための情報になります。
葬儀の事前相談は信用できないことがある
葬儀の内容や費用の不安を減らすために、多くの葬儀社では事前相談を勧めています。
利用者にとっても事前相談で日常接することのない葬儀サービスの内容や相場観を把握できるので、いざという時の不安は減らせます。
複数の葬儀社でサービス内容を比較すれば葬儀費用を抑えることも可能です。
しかし、下記のように一部の葬儀社は高額請求のために事前相談を利用します。
事前の見積もりの5倍の金額。遺体を引き渡した後なので、もうキャンセルもできない。
cheeese>家族葬のらくおう
受付や事前見積もりの担当者が良かったので信用してしまいました。
(以下省略)
事前に説明いただいて、お見積もりを頂いたときは28万円の家族葬プランで十分ですね、ということでこちらに決めました。しかし実際に亡くなってみると28万円のプランは花が造花なのでお見送りするのに寂しいです、と。
Googleマップ>小さな森の家 川口戸塚東
(中略)
28万円では現実的にできないこと、その他お坊さんの手配などを含めて家族葬でも総額で90~100万円くらいかかってしまうことを皆様にお伝えしておきたいです。
このように事前相談を反故にする葬儀社は一部ですが、実際に葬儀の依頼をするまで分かりません。
事前相談を反故にする葬儀社を口コミで明らかにすることは、利用者にとって高額請求の後悔を減らすことにつながります。
コールセンターも信用できないことがある
電話では44万と言われていたが、契約を交わす段階になって諸々費用に含まれていません実際は240万と大幅に変わる。しかも契約しなくてもほぼ全額お支払い(実質キャンセル不可)と言われたと。
Googleマップ>小さなお葬式 御厨ホール
事前相談だけでなくコールセンターも信用できないことがあります。
複数の葬儀社に電話をして費用を確認して、安価な葬儀社に依頼しようとする方は少なくありません。
費用を抑えるためにコールセンターに確認しても、このような葬儀社に依頼すれば高額請求で後悔するでしょう。
信用できないコールセンターの葬儀社も口コミで明らかにすることで、事前相談と同様に高額請求の後悔を減らすことができます。
葬儀の口コミで役に立つ内容
葬儀費用の総額と内訳
家族葬で8人でしました。約190万でした。僧侶代別、お通夜の振る舞いの食事も自分で手配して準備しました。祭壇のお花は半分造花、プレハブハウス?で広くはありません。通夜の仮眠室は僧侶が来た時の2畳ぐらいの小さな控室に布団を自分でひいて寝る‥特別な事も無く質素な感じでした。火葬料も別料金。葬儀終わった日に現金払い要求。
Googleマップ>小さなお葬式 尼崎園田ホール
このように参列者数・費用・式場の規模・支払い方法まで具体的に書かれていれば、式場の規模や費用で後悔することはないでしょう。
お布施と料理が別、祭壇の花が半分造花、控え室が2畳、プレハブハウスのような式場で約190万は個人的には高額だと思います。
しかし、上記の内容を事前に分かっていれば依頼しても後悔はないはずです。
この葬儀の口コミを読んで式場の規模や内容に不満であれば近隣にある他社を探しましょう。
会員価格で基本25万程ですと聞き病院に引き取りに来てもらった。
Googleマップ>家族葬メモリーハウス 生野中川
しかし、
遺体を引き取ってから金額を聞くと、100万超えになりおかしいと言ったら60万に下がり
え!まだ高いと言ったら最終的に44万円になった。3泊4日になってしまったが
電話で安く言い遺体を盾にボッタくってる
最終的に44万最初の金額は何だったのかと思います。
(以下省略)
安価な会員価格で依頼を獲得して、オプションで高額になるという典型的な例です。
しかし、交渉することで3泊4日の葬儀の総額が100万円が44万円になれば、葬儀社の対応に不満があっても高額請求での後悔はなかったのではないでしょうか。
価格交渉に一切応じない葬儀社もあるので、このように価格交渉に応じる葬儀社の口コミは価値があります。
見えない追加費用
多くの葬儀社ではホームページやチラシなどでプランの価格と内容を公開しています。
プラン内容が充実していればオプション不要で葬儀ができると思われる方、若干の追加費用で十分だと思われる方が大半です。
しかし、ある程度のオプションが必要なこともあり葬儀社では全てのオプションを公開していません。
依頼者が納得して依頼したオプションに不満を持つことはないですが、説明がないまま載せられたオプションには納得できないでしょう。
電話で48万円のプランに申しこみをしたが会場使用料、火葬代でプラス30万くらいはなってしまうとの事。承諾しそれでお願いしました、2日後(通夜前日)に見積り書を持ってきたら130万になっていて話が違うと言っても話通じずプランに含まれていない故人の搬送費や湯灌など含めるとこれくらいになりますと、時間もないのでお願いし後日請求書が届きました、208万でした、(以下省略)
みん評>さがみ典礼の口コミ・評判
このような追加費用に納得して依頼したにも関わらず、打ち合わせでさらにオプションが追加され費用がケタ違いになる葬儀社の口コミは高額請求で後悔しないために役に立ちます。
依頼してはいけない葬儀社をピックアップしておくことは大切です。
担当者の対応
親族のみで火葬のみでお願いしました。
みん評>家族葬のらくおう(現在の小さなお葬式)
急に親族が亡くなり、気が動転している状態でしたので、きちんとした説明を電話で出来ていなかったみたいでした。ですので、葬儀はせずに火葬だけしたいと改めて告げると、営業マンは、こちらに断りもなく急に目の前で電話をかけ、「待ち合わせですわ」とプランが変わった電話をめんどくさそうにし、電話を切った後、態度が急変し先ほどまでの低姿勢とは全く違いました。それからどんどん話を進めていき、基本料金は、16万くらいなのに、オプションとして50万ほどプラスになってました。
事前相談をしていなければ、家族との話し合いで葬儀の内容が異なることは一般的です。
このように対応を変える葬儀社(担当者)のサービスに期待できるのか疑問です。
このように担当者の対応を具体的に記していれば、葬儀社の対応を判断する材料になるでしょう。
葬儀の口コミはどこに書けばいい?オススメのサイト
役立つ口コミの内容が分かっても、どのサイトに書けば次の人に届きやすいのか分からない方も多いでしょう。
葬儀の口コミを書くときにオススメのサイトを紹介します。
Googleマップ
最も書いてほしいのはGoogleマップの口コミです。
ナビ代わりに目的地を調べる際に最も利用されやすいからです。
葬儀社の式場名で検索した方は、まずGoogleマップの☆の数や口コミ内容を読む可能性が高いです。
利用者の口コミを読み解く方法は別記事にて解説しています。
【関連記事】葬儀の口コミは信用できる?葬儀社選びで後悔しない読み方を解説
みん評・価格.comなどの口コミサイト
みん評ではスタッフの対応、高額請求の手口などが葬儀社ごとに分かれています。
専業葬儀社の口コミと葬儀紹介サービスの口コミに分かれているので注意が必要です。
価格.comは葬儀サービスの内容について理解するのに役立ちます。
しかし、葬儀社ごとに分類されていないので、自身に合った葬儀社を探すには向いていません。
いい葬儀・安心葬儀・葬儀の口コミなどの葬儀ポータル
小さなお葬式やよりそうお葬式のような葬儀紹介サービスです。
複数の葬儀社の見積もりを一括で取得できるので便利なサービスで、口コミには費用や参列人数の記載もあるので参考になります。
しかし、依頼者を葬儀社に紹介して手数料を稼ぐビジネスモデルなので、評価の低い口コミが少ないのが欠点で、提携葬儀社の口コミしか確認できません。
いい葬儀の提携葬儀式場は7,110ヵ所以上
安心葬儀では全国20,00以上
葬儀の口コミは掲載葬儀社13,462社
と記載されています。
書かなくてもよい口コミ内容
「最悪」「ひどい」など単なる感情だけでは、どこが問題か判断できません。
「ぼったくり」「詐欺」などの中傷する単語も同様です。
判断した内容を具体的に書くことが大切です。
葬祭ディレクターの本音|口コミで悪徳業者を駆逐できる
葬儀の口コミを書くことを勧める理由は、葬儀サービスでは遺族が不利になる構造があるからです。
SNSや口コミサイトでは、葬儀の高額請求による後悔の声を多く見かけます。
良い口コミは誠実な葬儀社を見つける手がかりになる
北斎場式場で家族葬を行う際、大阪市民葬センターさんに依頼しました。費用が安価で、見積りの内訳が明確で追加費用の条件も事前に説明があり安心。
Googleマップ>大阪市民葬センター
(以下省略)
上記のような良い口コミは、葬儀社と利用者にも大切です。
- 費用が安価だった
- 見積もりの内訳が明確
- 追加費用の条件も明確
このような口コミは、誠実な葬儀社を見つける手がかりになります。
低評価の口コミは同じ後悔を防ぐ注意喚起になる
低評価の口コミは、具体的であれば非常に価値があります。
見積もりと請求金額の差
追加費用
担当者の説明
断ったときの対応などが
書かれていれば次に利用する人が同じ失敗を避けやすくなります。
感情だけではなく事実を具体的に書くことが大切です。
「詐欺」のような手口を具体的に書くことが、
依頼すると後悔する葬儀社をピックアップすることに役立ちます。
口コミが増えるほど葬儀業界の不透明さは減っていく
葬儀は情報の非対称性が大きい業界です。
葬儀社側は知識を持っていますが、遺族側は初めての経験で分からないことが多くあります。
参入障壁が低く規制も少ない業界でもあります。
だからこそ、利用者の口コミが増えることには意味があります。
- 実際にいくらかかったのか
- どんな説明を受けたのか
- どんな対応だったのか
こうした情報が増えるほど葬儀社を選ぶ人は判断しやすくなります。
葬儀社を選ぶ際に口コミを利用する方が増えれば葬儀社の対応も変わるはずです。
【関連記事】葬儀費用が高くなる理由|情報の非対称性と追加費用の仕組みを解説
まとめ|葬儀の口コミで情報を共有しましょう
人づて以外にどう選ぶことができるか興味深いです。広告もダメHPもダメ、チラシもダメ、事前相談もウソってなかで、どうやって葬儀社を選ぶんですか? https://t.co/5Belh5paVQ
— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです+減税会 (@satonobuaki) June 8, 2026
上記の指摘のように、人づてに葬儀社を選べれば葬儀社選びで後悔する確率は低くなります。
しかし、近所の人間関係が狭い方も多いのではないでしょうか?
私自身も近所には知人はいません。
ネット検索、チラシやウェブなどの広告、事前相談やコールセンターが信用できないのは今まで述べた通りです。
このような状況で役に立つのは口コミです。
情報の非対称性で遺族が不利な現在の葬儀業界では、口コミで情報を共有して自衛するのが最善な策ではないでしょうか。
自作自演の口コミもあるので、全てを信用することは危険です。
しかし、多くの口コミを読んでいれば葬儀社の傾向は見えてきます。
自作自演が多い葬儀社を信用することはできないでしょう。
今回の記事が口コミを書くきっかけになれば嬉しく思います。
面倒ですがGoogleマップやみん評で多くの方が自身の体験を伝えれば、悪質な葬儀社を利用する方が減り高額請求での後悔を減らせるでしょう。
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※この記事はGoogleマップなどに掲載された内容(2026年6月時点)を参考に執筆しています。
口コミはあくまで個人の感想であり、すべての方に当てはまるものではありません。



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