合葬式墓地は「維持管理がいらない・費用を抑えられる・将来迷惑をかけない」という理由から、
永代供養の中でも特に人気の高い供養方法です。
子どもがいない夫婦やおひとりさま、
また墓じまい後の納骨先を探している方からの相談が増えています。
私もご遺族との会話のなかで、「後継者の負担をなくしたい」「安価な費用で」という声を多く耳にします。
公営霊園での永代供養は条件さえクリアできればおススメの選択肢です。
この記事では、
「大阪市設 瓜破霊園 合葬式墓地」 について、
- 基本情報と所在地
- アクセス方法(無料送迎バス含む)
- 申込条件と費用
- 納骨までの流れ
- 現地の雰囲気(写真つき)
- 選ばれる理由と注意点
- 向いている人の特徴
上記の項目を現役葬祭ディレクターの視点から“分かりやすく・正確に” 解説します。
初めて永代供養を検討される方や、
「合葬式墓地がどんな場所かわからない」という方にも、
この記事を読むだけで 安心して全体像をつかめる内容 にしました。
瓜破霊園 合葬式墓地の概要
瓜破霊園の所在地は 大阪府大阪市平野区瓜破東4丁目4−164
1940年(昭和15年)に大阪市設霊園として開園しました。
合葬式墓地は2010年(平成22年)に霊園の敷地内に開設。
開設の目的を大阪市のホームページより抜粋しました。
合葬式墓地は、亡くなられた方のご遺骨を共同で埋蔵するお墓で、近年の都市化・少子高齢化といった社会情勢の変化によって多様化する墓地へのニーズに応えるものとして、墓石等の建立も必要なく、お墓の承継にお悩みの方にも安心してご利用いただくことができます。
大阪市のホームページより
大阪市設霊園は他にも64ヶ所ありますが、合葬式墓地は瓜破霊園にしかありません。
合葬式墓地は管理事務所から徒歩で3分ほどの場所にあります。
大阪府内の公営霊園での永代供養の全体像はこちらの記事にまとめています。
瓜破霊園へのアクセス
最寄り駅はOsaka Metro 谷町線
出戸駅から徒歩約15分、
喜連瓜破駅から徒歩約20分



霊園の駐車場
霊園の駐車場は数か所あり、管理事務所と霊園の間にあるゲート手前にも駐車場はあります。


霊園内にも駐車スペースはありますが、ゲートが開いているのは午前7時から午後5時までなので注意が必要です。
申込条件と費用
申込条件
1.大阪市居住者の方(申込日現在で大阪市に住民登録が3か月以上ある方)が基本
2.大阪市居住者以外の方でも以下のいずれかに該当する方
・生前に大阪市居住者であった方の遺骨を埋蔵される方(火葬許可証で確認できる)
・市設霊園の使用者で、現在使用中の霊地を返還したうえで埋蔵されているご遺骨を移(改葬)される方
・市立服部納骨堂の使用者で、服部納骨堂へ納骨されているご遺骨を移される(改葬する)方
生前予約も可能ですが、申込日時点で大阪市に住民登録が3か月以上あり、満65歳以上の方のみです。
費用
費用は申し込条件と申込区分により異なります
| 申込区分 | 費用(1体あたり) | 記名料(希望者のみ) |
| 直接合葬 | 50,000円 | 50,000円 |
| 10年間保管後合葬 | 100,000円 | 50,000円 |
| 20年間保管後合葬 | 150,000円 | 50,000円 |
申込条件2の方は、費用が上記一覧表の1.5倍になります。
- 直接合葬:ご遺骨を骨壺から取り出して合葬室に共同埋蔵します。
- 10年・20年保管後合葬:ご遺骨を使用許可日からそれぞれの期間にわたり納骨檀で保管後、合葬室へ共同埋蔵されます。使用許可日とは、使用料支払い日となります。遺骨の保管開始日ではないので注意してください。
- 記名料:合葬式墓地に隣接する記名板に、氏名・生年月日・逝去年月日を彫刻するための料金です。(希望者のみ)
納骨までの流れ
申し込み
霊園の管理事務所、もしくは送付で申し込みます。
*電話での申し込みはできないので注意してください。
申し込みに必要な書類は以下の通り
- 合葬式墓地使用許可申請書
- 申立書
- 申請者の住所が記載された住民票(発行から3か月以内のもの)
- 遺骨を保有していることが分かる書類
(埋火葬許可証・改葬許可証・埋蔵証明書・大阪市設霊園使用許可証など)
上記の1・2は大阪市のホームページからダウンロードできます。
生前に予約する際は2・4は不要です。
申込条件により、他の書類も必要なので大阪市のホームページでご確認ください。
使用料の支払い
申し込みが済むと、約2~3週間程度で自宅に「納入通知書」(振込用紙)が送付されるので、金融機関や郵便局で納入期限内に支払いましょう。
合葬式墓地使用許可証の発行
支払いが完了すれば、約2~3週間程度で自宅に「合葬式墓地使用許可証」が送付されます。
「合葬式墓地使用許可証」は、納骨の際に必要なので大切に保管してください。
生前予約している方は、葬儀を執行してくれる方が分かるよう保管場所について、遺言書で記すなどの対策をしておきましょう。
納骨の予約
「合葬式墓地使用許可証」が手元に届き次第、納骨が可能になります。
納骨は予約制なので、希望日の前日までに、霊園管理事務所に納骨日の予約を済ませましょう。
当日の流れ
「合葬式墓地使用許可証」と「遺骨を納めた骨壺」が必要です。
位牌や遺影などの遺骨以外は埋蔵できません。
管理事務所で納骨の手続きを済ませましょう。
管理事務所の職員が遺骨を骨壺から取り出し埋蔵するので、遺族自身の手で行うことはできません。
現地の様子【写真つき】


上記の写真の通り霊園内は大阪市内とは思えないほど緑が多く、散歩されている方も多くいらっしゃいました。
道路から離れているので静かで鳥のさえずりも耳にできます。

霊園には駐車場もありますが、合葬式墓地の前は道幅が広いので駐車可能です。
足の悪い方でも不都合なくお参りできます。
霊園管理事務所では無料の貸出品として車イスの用意もされています。

モニュメントに隣接して、記名板が設置されています。
多くの方が申し込まれているようで、埋蔵されている方の名前を探して手を合わせている方もいらっしゃいました。
合葬式墓地を選ぶ人の傾向
今まで私が葬祭ディレクターとして対応してきた経験では、このような合葬式墓地を選ぶのは、「費用をできるだけ抑えたい」「後継者のいない」という理由をお持ちでした。
最近では、後継者がいるご家庭でも、「墓守の負担を掛けたくない」との考えで合葬を選ぶ方も増えています。
また、先祖代々のお墓を墓じまいして、遺骨を「合葬式墓地」に移す方もおられ、永代供養の1つの形として定着しつつあると感じます。
メリットと注意点
メリット
合葬式墓地の大きなメリットは、費用の負担が小さいことです。
墓石の建立が不要で、維持管理費もかからないため、伝統的なお墓と比べて経済的な負担を大きく抑えられます。
また、瓜破霊園の合葬式墓地は完全予約制のため、一心寺や四天王寺のように「土日は混雑して待ち時間が不明」という心配がほとんどありません。
納骨日も落ち着いて決められるため、ご遺族の負担が軽く済みます。
さらに、記名板を希望すれば、氏名・生年月日・逝去年月日を刻むことができ、
「合葬でも名前を残したい」という希望にも応えられます。
管理は大阪市が行うため、民間霊園とは異なる公営霊園ならではの信頼性もあります。
注意点
一方で、合葬式墓地の性質上、遺骨は骨壺から取り出して他の方と同じ場所に埋蔵されます。
一度合葬すると取り出すことはできないため、慎重な検討が必要です。
「子どもに迷惑をかけたくないから」と選ばれる場合でも、
ご家族の気持ちに違いがあることも珍しくありません。
合葬を選ぶ前に、家族の意向を確認しておくことが大切です。
また、寺院や民間霊園のように法要を行うための専用式場はありません。
僧侶の読経は、モニュメント前で行います。
モニュメント前には屋根があり、多少の雨でも問題ありませんが、天候の影響を受ける点には注意が必要です。
こんな方に瓜破霊園の合葬式墓地は向いています
瓜破霊園の合葬式墓地は、次のような方に特に向いています。
- 費用をできるだけ抑えたい方
建墓費用や年間管理料が不要なため、経済的負担が小さく済みます。 - 後継者の負担を減らしたい方
子どもに墓守の義務を残したくないという方にも選ばれています。 - おひとりさま・子どもがいない夫婦の方
将来の供養について不安がある場合に、安心できる選択肢になります。 - 墓じまい後の遺骨の納め先を探している方
複数の遺骨をまとめて納めるケースも珍しくありません。 - 静かで緑の多い環境を重視する方
瓜破霊園は市内とは思えないほど自然が豊かで、お参りしやすい雰囲気です。 - 平野区・住吉区・東住吉区周辺の方
アクセスが近く、負担なくお参りできます。
合葬式墓地は「誰かに迷惑をかけたくない」という思いに寄り添う供養方法です。
自分や家族にとって、どの供養方法が最適なのかを考える際の参考にしてください。
まとめ|迷わずに選べる「現代に合う供養のかたち」
瓜破霊園の合葬式墓地は、
「将来の負担を減らしたい」「後継者がいない」「費用を抑えたい」
という現代のニーズに応える、公共性の高い供養方法です。
費用や申込条件が明確で、
緑の多い静かな環境でお参りできることも大きな安心につながります。
一方で、合葬の性質上、遺骨を取り出せないこと、
法要の専用式場がないといった注意点もあります。
事前にご家族とも話し合い、納得したうえで選ぶことが大切です。
この記事が、
あなたやご家族が「これで良かった」と思える供養方法を選ぶ
一つの助けになれば幸いです。
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