大谷本廟と大谷祖廟の違いと真宗本廟収骨について

大谷本廟と大谷祖廟の違いと真宗本廟収骨について お寺

今回は、大谷本廟と大谷祖廟での納骨の違いについて解説します。
また真宗本廟収骨についても解説します。
大谷本廟での納骨についてはこちらの記事
大谷祖廟での納骨についてはこちらの記事を参考にしてください。

宗派の違い

大谷本廟=浄土真宗本願寺派
大谷祖廟=浄土真宗真宗大谷派

浄土真宗という宗旨は同じですが、宗派が異なります。

納骨の種類

大谷本廟は祖檀納骨
大谷祖廟は大谷祖檀納骨
どちらにも合祀型の納骨所があります。
ともに骨壺の大きさに規定はなく、改葬や墓じまいした遺骨も納めることができます。
合祀型の納骨所は安価ですが、遺骨の返却はできないので注意しましょう。

小豆小僧
小豆小僧

祖檀納骨は本願寺派の門徒さんのみ利用できます。

大谷祖廟の窓口で確認した際には、真宗大谷派の門徒でなくても大谷祖廟納骨できますが、納骨を縁に関りをもってもらいたいと返答をもらいました。

どちらでも墓じまいした遺骨を納めることができます。
墓じまいは費用と時間がかかります。
前もって専門業者に相談して見積りをもらいましょう。

合祀型ではない個別の納骨所があるのは無量寿堂を所有する大谷本廟だけです。

一般墓を建立できるのは大谷祖廟です。
大谷本廟では新規の一般墓を建立することができません。

本山納骨

大谷本廟と大谷祖廟は、各宗派の本山の飛地境内です。
浄土真宗本願寺派の本山は西本願寺(正式には龍谷山本願寺)で、
浄土真宗真宗大谷派の本山は東本願寺(正式には山号はなく真宗本廟)です。

小豆小僧
小豆小僧

西本願寺の敷地内に納骨はできませんが、
東本願寺には「真宗本廟収骨」と呼ばれる敷地内に納骨する方法があります。

真宗本廟収骨

真宗本廟収骨とは

御影堂の外観

真宗本廟収骨とは、東本願寺の敷地内にある御影堂ごえいどうに納骨することです。
御影堂とは

境内のほぼ中央に建つ、宗祖親鸞聖人の御真影を安置する真宗大谷派の崇敬の中心をなす重要な建物です。
正面76m、側面58m、高さ38mの規模をもつ世界最大級の木造建築物で、2019年に国の重要文化財に指定されています。
現在の御影堂は、蛤御門の変による焼失の後、 1895(明治28)年に再建されたもので、阿弥陀堂、御影堂門とともに2011(平成23)年の宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌の特別記念事業として大規模な修復がなされました。
堂内の正面中央に親鸞聖人の御真影が安置されており、左右には歴代門首の御影や第8代蓮如上人の御影、また十字・九字名号が掛けられています。
内陣・外陣に敷かれた畳をあわせると927畳にも及びます。

真宗大谷派東本願寺のホームページ>トップ>東本願寺にお参りする>境内にお参りするより抜粋

上記の説明のように、御影堂は東本願寺で重要な建物です。

小豆小僧
小豆小僧

真宗本廟収骨は、真宗大谷派の門徒さんのみ利用できます。

真宗本廟収骨の流れと金額など

真宗本廟収骨には「相続講員収骨證しゅうこつしょう」が必要です。
収骨證の取得は自身での直接申し込みは不可で、真宗大谷派の寺院(お手次寺)を通じて行います。
お手次寺に「相続講金(ご遺骨1体につき12万円以上)」を納めて依頼をしてください。

「収骨證」と一緒に「冊子『参拝される皆さまへ』」「肩衣かたぎぬ」の3点をお手次寺より受け取ります。

真宗大谷派東本願寺のホームページより抜粋

参拝日は真宗大谷派東本願寺の「受付時間表」から空いている時間を確認してください。

参拝日の2週間前までに、冊子に付属のハガキもしくは「参拝日お申し込みフォーム」で事前の申し込みが必要です。

参拝接待所の外観

真宗本廟収骨は御影堂で行いますが、当日の手続きは御影堂の北側にある参拝接待所にある受付で行います。

  • 骨壺
  • 収骨證
  • 寺院から渡された肩衣
  • 数珠

上記は忘れずに持参してください。

小豆小僧
小豆小僧

収骨法要を行うので、華美な服装は避けましょう

ホームページを確認すると、法話(僧侶による話)→収骨法要でしたが、
私が同席した際は、収骨法要→法話でした。
御影堂での収骨法要は、時間ごとに申し込まれた方で行う合同法要になります。
代表者の名前が呼ばれたら、一緒に進んで焼香を済ませましょう。
御影堂は畳ですが、座椅子があるので足が悪い方でも問題ありません。

真宗本廟収骨で注意すること

真宗本廟収骨では、遺骨は東本願寺が用意した7cmの正方体の桐箱に移し替えられます。
納まらない遺骨は戻されます。

小豆小僧
小豆小僧

真宗本廟に納めるには、2.3寸の骨壺を選びましょう。
手続きは別に必要ですが、大谷祖廟に分けて納骨することも可能です。

最後に

今回は大谷本廟と大谷祖廟の納骨の違い、真宗本廟収骨の流れについて解説しました。
大谷本廟と大谷祖廟は、共に「大谷さん」として馴染み深い場所です。
自身の宗旨をきちんと覚えていれば、「西大谷」か「東大谷」で間違えることはないでしょう。
しかし、寺院を紹介させてもらうときに、宗旨まで覚えている方は多くないことは実感しています。
大谷本廟と大谷祖廟を納骨先として検討しているならば、自身の宗旨はきちんと確認しておきましょう。
ご意見・ご指摘がございましたらお問い合わせフォームからお願いします。

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