宝塚市で永代供養の場所を探している方からよく耳にするのは、
中山寺での永代供養 と 宝塚すみれ墓苑(市営墓地) です。
しかし、宗教色や費用、維持管理の仕組みが大きく異なるため、
「どちらが自分たちに向いているのか分からない」
「そもそも永代供養と墓地の違いは何?」
と迷ってしまう方も少なくありません。
私は葬祭ディレクターとして宝塚市を含む阪神間で多くの相談を受けており、実際に中山寺や宝塚すみれ墓苑にも足を運んできました。
今回の記事では 現場での写真+専門知識 に基づき、両者の特徴や永代供養の仕組み、選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。
同じ「納骨先選び」でも、
✔ 中山寺は宗派色がある永代供養
✔ すみれ墓苑は宗教不問の市営墓地
という大きな違いがあります。
この記事を読むことで、
「自分たちの価値観や供養スタイルに合うのはどちらか?」
が明確になり、後悔のない納骨先選びができるはずです。
宝塚市で選ばれる納骨先の特徴と傾向
宝塚市で納骨先を検討する場合、
大きく分けて 寺院墓地・市営墓地・民間霊園 の3つの選択肢があります。
ただし、今回の記事では「中山寺(寺院)」と「宝塚すみれ墓苑(市営)」を中心に解説します。
民間霊園はテレビCMやWeb広告などで認知度が高く、比較記事や情報量も豊富なため、この記事の対象からは外します。
まずは、宝塚市でよく選ばれる墓地タイプの特徴と傾向を整理します。
寺院墓地(宗教法人)— 供養を重視する家庭が選ぶ
寺院墓地は僧侶による供養や法要を同じ寺院で行える点が大きな特徴です。
寺院墓地の主な特徴
- 宗派に沿った手厚い供養が受けられる
- 宗派不問での永代供養が増えている
- 住職とのつながり(安心感)が得られる
宝塚市では中山寺の他にも多くの寺院があります。
寺院が近隣にあれば、お参りに不都合を感じることはないでしょう。
市営墓地(公営霊園)— 宗教不問と明瞭な料金で人気
市営墓地は宗教不問で公的に運営されるため、
永続性・費用面の安心感から選ばれるケースが多いです。
市営墓地の主な特徴
- 宗教不問で利用しやすい
- 使用料が明確で比較的安価
- 永代供養区画が整備されつつある
- 申込に抽選や条件が必要
宝塚市には市営墓地が3か所ありますが、永代供養できるのは 宝塚すみれ墓苑 だけです。
民間霊園 — 設備の充実で選ばれやすい
民間霊園は運営会社が広告展開に積極的で、
宝塚市でも阪神エリアを中心に複数の選択肢があります。
※この記事では扱いませんが、比較のため特徴のみ整理します。
民間霊園の特徴(専門サイトの一般的な整理)
- 園内設備(駐車場・法要施設・休憩所)が整っている
- 区画の種類が豊富(樹木葬・ガーデニング墓・永代供養墓など)
- 宗教不問で利用しやすい
- 広告費の関係で費用は市営より高い傾向
- スタッフ常駐など管理体制が手厚い
宝塚市周辺の民間霊園は情報が豊富で、専門比較サイトも多数存在するため、
この記事では詳細比較や評価を行いません。
中山寺の永代供養
中山寺とは?
中山寺とは真言宗中山寺派(しんごんしゅうなかやまでらは)の本山です。
聖徳太子が創建した、日本国内で初の観音霊場とされています。
観音霊場とは、慈悲と智慧で全ての人々を救済する観世音菩薩をお祀りしている場所です。
西国三十三所観音霊場の24番札所で、巡礼される参拝者も多くいらっしゃいます。
子授かりの信仰や安産祈願のため、平安時代末期から多くの人がお参りされています。
源行綱、豊臣秀吉と日本史の教科書に出てくる人物もお参りされたそうです。
幕末には中山一位局がお腹帯「御鐘緒」を受けて、明治天皇をご平産されました。
そのため日本唯一の「明治天皇勅願所」になりました。
現在でも、戌の日には全国各地よりの参拝者で賑わっています。
中山寺の行き方
住所は「兵庫県宝塚市中山寺2丁目11ー1」です。
最寄駅は阪急宝塚線「中山観音」駅から徒歩1分
もしくは、JR宝塚線「中山寺」駅から徒歩10分

車では国道176号線「阪急中山観音駅前」を
北側に進むと何箇所か駐車場があります。
無料の駐車場はありません。
駐車料金は500円~1000円です。
戌の日には特別料金が設定されている場所が多いです。
中山寺での永代供養

中山寺の永代供養は合祀になります。
宗派、国籍問わず、骨壺の大きさに制限はありません。
墓じまいなど改葬した遺骨も納骨できます。
合祀とは骨壺から遺骨を取り出して、多くの方の遺骨を一か所に納める納骨方法です。
そのために納めた遺骨は、戻してもらうことはできません。

敷地内には階段だけでなく、エレベーターとエスカレーターもあります。*ただし稼働時間は午前9時から午後4時30分まで

遺骨の一時預かりはできません。

永代供養の予約はできません。
納骨料は5万円で、
受付時間は午前9時から午後4時です。
当日に阿弥陀堂で書類を記入して、
手続きを済ませるだけです。
右側の黄色の「納骨回向 申込書同意書」に
「命日」
「戒名(法名・法号)」
「俗名」
「年齢」などを記入します。
火葬許可証が必要か記載されてないので受付の方に確認しました。

家族の遺骨を納骨する際には、
火葬許可証を提出しなくても問題ないそうです。
「できれば提出してください」とのニュアンスでした。
家族以外の人が納骨する際には、
火葬許可証の提出と身分証の提示が必要です。

回向する時間は決まってます。
時間に余裕をもって受付を済ませましょう。
回向時間は以下の通りです。
- 9:40
- 10:20
- 11:00
- 11:40
- 12:20
- 13:00
- 13:50
- 14:40
- 15:20
- 16:20
(12:20は土・日・祝のみ)
阿弥陀堂で時間ごとに参列された方での合同回向になります。
合同での回向に抵抗がある場合は、お堂を貸し切って、親族・知人のみで回向も可能です。
ただし、電話予約が必要になります。
電話予約は、午前9時から午後5時まで 0797-87-0024 で「特別回向(とくべつえこう)の予約について」と申し出るそうです。

納骨される場所は萬霊塔(ばんれいとう)です。
萬霊塔は阿弥陀堂の西側にあります。
気を付けること
当日は納骨回向を行います。

数珠を持参して法要にふさわしい服装で臨みましょう。
阿弥陀堂で回向を済ませてから萬霊塔で納骨します。
自身で納骨をすることはできません。
回向の最終時間は16:20なので、
葬儀をした日に納骨することも可能です。
萬霊塔は屋外にあるので、いつでもお参りができます。
屋根があるので多少の雨天なら問題ないでしょう。
宝塚すみれ墓苑での永代供養
宝塚市すみれ墓苑とは、2008年度(平成20年度)から宝塚市が運用している市営墓地です。
開苑時間は午前8時から午後5時までです。
年末年始も開苑しています。
開苑以外は入口が封鎖されるので参拝できません。
中山寺と併せて取り上げたのは、
宝塚すみれ墓苑では永代供養が行うことができるからです。
中山寺と同様に骨壺の大きさに制限はなく、
改葬した遺骨を納骨することができます。
市営墓地ですが宝塚市民でなくても費用は同じです。

宝塚すみれ墓苑では、
合葬式墓所と樹木葬墓所で2種類の永代供養が選べます。
宝塚市すみれ墓苑の行き方
住所は「宝塚市下佐曽利字大谷1番66」です。
宝塚市北部にあるので自然豊かな環境ですが、
公共交通機関を利用するには不便な場所です。

自家用車での利用が一般的です。

定期路線バスは1路線のみ運行しています。
阪急宝塚線「山本駅(HK52)」が起点
1月の第3日曜日、2月から12月までの
第1・第3日曜日、12月30日で
便数も限られています。
盆・春と秋の彼岸には各3日間で、
計9日は増便されます。
自家用車がない方のために、予約制の無料送迎サービスがあります。
- 西谷ふれあい夢プラザ
- 道の駅いながわ
- 神姫バス・波豆川口停留所
上記の3か所から、墓苑の送迎車を利用することができます。
ただし時間に制限があるので、
詳しくは宝塚すみれ墓苑への行き方をご確認ください。
合葬式墓所

合葬式墓所は、2018年(平成30年)から運用が開始されています。
中山寺と同様の合祀だけでなく、
10年間の個別安置するプランもあります。
- 合祀型(直接合葬方式)は55,000円(税込)
- 10年間の個別安置型(埋蔵室安置後合葬方式)は110,000円(税込)
*生前に申し込みの場合は132,000円(税込)

オプションになりますが、
記名板に刻字することができます。
55,000円で3パターンから選べます。
大阪府内の公営霊園で永代供養を検討している方は以下の記事をご確認ください。
【関連記事】大阪の公営霊園で永代供養|失敗しない選び方
飯盛霊園 合葬式墓地「虹の丘」で永代供養~費用・手続き・後悔しない選び方
樹木葬墓所
樹木葬墓所は2023年(令和5年)から運用が開始されています。
宝塚すみれ墓苑の樹木葬は
- 合同で納骨される共同埋蔵型・22万円
- 個別納骨の大型シンボルツリー型・88万円
- 個別納骨の小型シンボルツリー型・55万円
- 個別納骨のガーデニング型・77万円
上記の4種類で管理費などの年間の費用は不要で、維持管理は墓苑の管理者が行ってくれます。
個別納骨を選択した場合は、上記の費用の他に石板の費用も必要です。
石板は石材店で注文しなければなりません。
小型シンボルツリー型とガーデニング型は使用期間が20年になります。
20年経過すると共同埋蔵型に改葬されます。
それぞれの特徴は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】失敗しない樹木葬の選び方|種類・費用・注意点を徹底解説
いつでも申し込めるのは共同埋蔵型のみです。
共同埋蔵型では合葬式墓所と同様の記名板を設置することができます。
個別納骨型については、募集期間が設定されています。

公営霊園での樹木葬を検討している方は以下の記事もご参照ください。
【関連記事】大阪北摂霊園の樹木葬について
中山寺と宝塚すみれ墓苑の違い
事前の手続き
中山寺は予約が不要ですが、
宝塚すみれ墓苑での納骨には事前の手続きが必要です。
申請者の住民票を取得して、
墓所の使用許可書や届出書の記入も必要です。

手続きは墓苑の管理事務所でなく
宝塚市役所で行います。
永代供養の種類
中山寺では合祀のみです。
宝塚すみれ墓苑では合祀以外にも、
樹木葬での合祀と個別納骨のプランを選ぶことができます。
個別納骨のプランでは、夫婦などのペアで納骨することができます。
永代供養を希望しているが、合祀に抵抗がある方にはオススメできます。
その他
中山寺では屋内で納骨回向を行いますが。
宝塚すみれ墓苑では遺骨を届けるだけで、法要はありません。
僧侶の読経は納骨した場所で行います。
宝塚すみれ墓苑ではオプションの費用(55,000円)が必要ですが、
記名板を作成することができます。
記名板が墓標の代わりになり、
伝統的なお墓のような感覚でお参りすることができます。
最後に
中山寺は子授け祈願と安産のお礼参りの家族連れが多く、平日にもかかわらず賑やかでした。
一方で阿弥陀堂には回向で訪れる家族、萬霊塔でお参りされる多くの方もいらっしゃいました。
宝塚すみれ墓苑は、山中にある自然が豊かな場所でした。
展望のよい広い墓苑なので、ゆっくりと心静かにお参りすることができます。
実際に両方の場所に伺いましたが、どちらも人気がある理由が分かりました。
それぞれの特徴をきちんと理解することが、納得できる場所を選ぶためには必要でしょう。
この記事では広告目的の誘導は行わず、中立的な情報提供のみを目的としています。
中山寺とすみれ墓苑で永代供養を考えている方の役に立てば幸いです。
ご意見・ご指摘がございましたらお問い合わせフォームからお願いします。



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