宝塚市の中山寺と 宝塚すみれ墓苑での永代供養について

お寺

宝塚市の中山寺は、安産祈願・子授け祈願だけでなく、永代供養もできます。
北摂エリアでは、永代供養ができる寺院としても有名です。

今回は宝塚市で中山寺と同じように永代供養ができる、宝塚すみれ墓苑についても調べました。
宝塚すみれ墓苑は、中山寺と同じように永代供養ができる施設です。

今回は宝塚市の中山寺と宝塚すみれ墓苑での永代供養について、それぞれの特徴と方法を解説します。
中山寺で納骨を考えている方に、参考にしてもらえれば幸いです。

中山寺とは

中山寺とは真言宗中山寺派(しんごんしゅうなかやまでらは)の本山です。
聖徳太子が創建した、日本国内で初の観音霊場とされています。
観音霊場とは、慈悲と智慧で全ての人々を救済する観世音菩薩をお祀りしている場所です。
西国三十三所観音霊場の24番札所で、巡礼される参拝者も多くいらっしゃいます。

子授かりの信仰や安産祈願のため、平安時代末期から多くの人がお参りされています。
源行綱、豊臣秀吉と日本史の教科書に出てくる人物もお参りされたそうです。
幕末には中山一位局がお腹帯「御鐘緒」を受けて、明治天皇をご平産されました。
そのため日本唯一の「明治天皇勅願所」になりました。
現在でも、戌の日には全国各地よりの参拝者で賑わっています。

中山寺の行き方

住所は「兵庫県宝塚市中山寺2丁目11ー1」です。

最寄駅は阪急宝塚線「中山観音」駅から徒歩1分
もしくは、JR宝塚線「中山寺」駅から徒歩10分になります。

中山寺ちかくにある駐車場の料金看板*戌の日だけ特別料金が設定されています。

車では国道176号線「阪急中山観音駅前」を北側に進むと何箇所か駐車場があります。
無料の駐車場はありません。

駐車料金は500円~1000円です。
戌の日には特別料金が設定されている場所が多いです。

中山寺での永代供養

小豆小僧
小豆小僧

中山寺の永代供養は合祀になります。
宗派、国籍問わず、骨壺の大きさに制限はありません

改葬した遺骨も納骨できます。

合祀とは、骨壺から遺骨を取り出して、多くの方の遺骨を一か所に納める納骨方法です。
そのために納めた遺骨は、戻してもらうことはできません。

阿弥陀堂の外観
山門から阿弥陀堂までは、徒歩で5分ほどかかります。
敷地内には階段だけでなく、エレベーターとエスカレーターもあります。*ただし稼働時間は午前9時から午後4時30分まで
中山寺の納骨回向趣意書
阿弥陀堂でなく、萬霊塔で納骨されることが記載されています。
遺骨の一時預かりはできません。
右・納骨回向と左・回向の申込書

納骨の予約はできません。
納骨料は5万円で、受付時間は午前9時から午後4時までになります。
希望日に阿弥陀堂で書類を記入して、手続きを済ませるだけです。
右側の黄色の「納骨回向 申込書同意書」に「命日」「戒名(法名・法号)」「俗名」「年齢」などを記入します。

火葬許可証についての記載がなかったので、受付の方に確認しました。
家族の遺骨を納骨する際には、提出しなくても問題ないそうです。
「できれば提出してください」とのニュアンスでした。
ただし、家族以外の人が納骨する際には、火葬許可証の提出と身分証の提示が必要です。

阿弥陀堂にある回向時間割の看板
この時間割は回向が始まる時間です。受付は事前に済ませてください

回向する時間は決まってます。
時間に余裕をもって受付を済ませましょう。

回向時間は以下の通りです。

  • 9:40
  • 10:20
  • 11:00
  • 11:40
  • 12:20
  • 13:00
  • 13:50
  • 14:40 
  • 15:20
  • 16:20 

(12:20は土・日・祝のみ)

阿弥陀堂で時間ごとに参列された方での合同回向になります。

合同での回向に抵抗がある場合は、お堂を貸し切って、親族・知人のみで回向も可能です。
ただし、電話予約が必要になります。
電話予約は、午前9時から午後5時まで 0797-87-0024 で「特別回向(とくべつえこう)の予約について」と申し出るそうです。

萬霊塔の外観
萬霊塔は阿弥陀堂の西側にあります。屋外なので時間を問わずにお参りできます。

納骨される場所は萬霊塔(ばんれいとう)です。
萬霊塔は阿弥陀堂の西側にあります。

気を付けること

当日は納骨回向を行うので、数珠を持参して法要にふさわしい服装で臨みましょう。
阿弥陀堂で回向をして、萬霊塔で納骨します。
自身で納骨をすることはできません。

最後の回向時間は16:20なので、葬儀をした日に納骨することも可能です。
萬霊塔は屋外にあるので、いつでもお参りができます。
屋根があるので、多少の雨天なら問題ないでしょう。

宝塚すみれ墓苑とは

宝塚市すみれ墓苑とは、2008年度(平成20年度)から宝塚市が運用している市営墓地です。
開苑時間は午前8時から午後5時までです。
年末年始も開苑しています。
開苑以外は入口が封鎖されるので参拝できません。

中山寺と併せて取り上げたのは、宝塚すみれ墓苑では永代供養が行うことができるからです。
中山寺と同様に、骨壺の大きさに制限はなく、改葬した遺骨を納骨することができます
市営墓地ですが、宝塚市民でなくても同一の金額です。

小豆小僧
小豆小僧

宝塚すみれ墓苑では、合葬式墓所と樹木葬墓所で2種類の永代供養が選べます。

宝塚市すみれ墓苑の行き方

住所は「宝塚市下佐曽利字大谷1番66」です。

宝塚市北部にあるので自然豊かな環境ですが、公共交通機関を利用するには不便な場所です。
自家用車での利用が一般的です。

宝塚すみれ墓苑にあるバス停の時刻表

定期路線バスは1路線のみ運行しています。

阪急宝塚線「山本駅(HK52)」が起点になり、
1月の第3日曜日、2月から12月までの第1・第3日曜日、12月30日で便数も限られています。
盆・春と秋の彼岸には各3日間で、計9日は増便されます。

自家用車がない方のために、予約制の無料送迎サービスがあります。

  • 西谷ふれあい夢プラザ
  • 道の駅いながわ
  • 神姫バス・波豆川口停留所

上記の3か所から、墓苑の送迎車を利用することができます。
ただし時間に制限があるので、詳しくは宝塚すみれ墓苑への行き方をご確認ください。

合葬式墓所

合葬式墓所の外観
合葬式墓所の外観。高台の展望の良い場所にあります。墓所の下に遺骨を納めます。

合葬式墓所は、2018年(平成30年)から運用が開始されています。
中山寺と同様の合祀だけでなく、10年間の個別安置するプランもあります。

  • 合祀型(直接合葬方式)は55,000円(税込)
  • 10年間の個別安置型(埋蔵室安置後合葬方式)は110,000円(税込)
    *生前に申し込みの場合は132,000円(税込)
記名板のサンプル3種類
左から①埋蔵者名のみ②埋蔵者名、生年月日~死亡年月日③埋蔵者を連名

オプションになりますが、記名板に刻字することができます。
55,000円かかりますが、3パターンから選べます。

樹木葬墓所

樹木葬墓所は2023年(令和5年)から運用が開始されています。
宝塚すみれ墓苑の樹木葬は

  • 合同で納骨される共同埋蔵型・22万円
  • 個別納骨の大型シンボルツリー型・88万円
  • 個別納骨の小型シンボルツリー型・55万円
  • 個別納骨のガーデニング型・77万円

上記の4種類になります。
管理費などは不要で、維持管理は墓苑の管理者が行ってくれます。
個別納骨を選択した場合は、上記の費用の他に石板の費用も必要です。
石板は石材店で注文しなければなりません。
小型シンボルツリー型とガーデニング型は使用期間が20年になります。
20年経過すると共同埋蔵型に改葬されます。
それぞれの特徴は樹木葬についてをご覧ください。

いつでも申し込めるのは共同埋蔵型のみです。
共同埋蔵型では、合葬式墓所と同様の記名板を設置することができます。

共同埋蔵型の外観
遺骨は奥の円形の芝生の下に埋蔵されます。お花の手前に供えます。

個別納骨型については、募集期間が設定されています。

中山寺と宝塚すみれ墓苑の違い

事前の手続き

中山寺は予約が不要ですが、宝塚すみれ墓苑での納骨には事前の手続きが必要です。
申請者の住民票を取得して、墓所の使用許可書や届出書の記入も必要です。
手続きは、墓苑の管理事務所でなく宝塚市役所で行います。

永代供養の種類

中山寺では合祀のみです。

宝塚すみれ墓苑では合祀以外にも、樹木葬での合祀と個別納骨のプランを選ぶことができます。
個別納骨のプランでは、夫婦などのペアで納骨することができます。
永代供養を希望しているが、合祀に抵抗がある方にはオススメできます。

その他

中山寺では納骨回向を行いますが、宝塚すみれ墓苑では遺骨を届けるだけです。
宝塚すみれ墓苑には法要ができる場所はありません。

宝塚すみれ墓苑ではオプションの費用(55,000円)が必要になりますが、記名板を作成することができます。
記名板が墓標の代わりになり、伝統的なお墓のような感覚でお参りすることができます。

最後に

中山寺は、子授け祈願と安産のお礼参りの家族連れが多く、平日にもかかわらず賑やかでした。
一方で阿弥陀堂には回向で訪れる家族、萬霊塔でお参りされる多くの方もいらっしゃいました。

宝塚すみれ墓苑は、山中にある自然が豊かな場所でした。
展望のよい広い墓苑なので、ゆっくりと心静かにお参りすることができます。

今回は両方の場所に伺いましたが、どちらも人気がある理由が分かりました。
それぞれの特徴をきちんと理解することが、納得できる場所を選ぶためには必要です。
この記事が、中山寺で永代供養を考えている方の役に立てば幸いです。

ご意見・ご指摘がございましたらお問い合わせフォームからお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました