歴史ある四天王寺への納骨を考えているけれど、何から始めればいいか分からない。
「納骨ってどんな手続きが必要なの?」
「費用はいくらかかる?」
「予約はできる?」
あなたは今こんな疑問や不安を抱えていませんか?
日本史の教科書にも登場する四天王寺は、聖徳太子が建立された由緒ある寺院です。
特に大阪などの関西圏にお住まいの方には、身近で信頼できる納骨先の一つでしょう。
今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私の経験と、現地を訪れて得た情報をもとに、四天王寺での納骨方法、費用、手続き、そしてよくある疑問まで、あなたが知りたいことのすべてを徹底的に解説します。
この記事を読めば、四天王寺への納骨に向けた不安が解消され、安心して準備を進めることができるでしょう。
四天王寺とは

四天王寺とは、日本史の教科書に登場する聖徳太子が建立された歴史のあり、「和宗(わしゅう)」の総本山です。
甲子園の3倍の広さがある広大な境内には、通常の墓地もあります。
今回は多くの人が利用する「納骨総祭塔」に焦点を当てて解説します。

「納骨総祭塔」は合祀墓で、
一心寺の「お骨佛」と比較される納骨方法です。
現時点では9基の納骨総祭供養塔が建立されています。
最近では平成28年(2016年)6月1日に建立されました。
一般的なお墓のようにお花を供えて、お線香をあげてお参りできますが、時間に制限があるので注意してください。
納骨総祭供養塔で参拝できる時間は時期により異なります。
4月~9月は8:30~16:30
10月~3月は8:30~16:00
上記の時間以外は施錠されているので注意しましょう。


四天王寺で納骨する方法と流れ
四天王寺の「納骨総祭塔」に納骨する際は、事前予約は不要です。
しかし、土日などは非常に混み合うため、時間に余裕をもって行動することをおすすめします。
納骨の受付時間は朝の8:30から15:00までなので、相談したい方は目安にしてください。
納骨・相談の予約は不要なので、時間に余裕をもって行動しましょう。
六時堂の閉堂の時間は4月~9月は16:30
10月~3月は16:00と時期で異なるので注意してください。
- 受付場所へ向かう:
納骨の受付は、境内にある「六時堂」で行います。
現在は仮設の建物ですが、下記のような案内看板が出ています。 - 受付名簿に記入:
受付名簿に名前を記入し、呼ばれるまで待ちます。 - 手続きと遺骨の預け入れ:
名前を呼ばれたら、必要な書類や遺骨を提出します。
不備がなければこの場で手続きは完了し遺骨を預けます。 - 納骨総祭法要:
預けられた遺骨は納骨堂に仮安置されます。
年に3回行われる納骨総祭法要の際に、納骨総祭塔に合祀されます。

納骨の受付する場所は六時堂ですが、
平成5年春から改修工事をしています。
改修が終わるまでは、他の場所に受付が設営されています。

境内には仮の六時堂までの看板が複数設営されています。
受付の建物まで迷うことはないでしょう。

訪れた日は土曜日の午後でしたので、
建物の外で多くの人が待っていました。
四天王寺の納骨方法について教えてもらおうと受付で確認しましたが、混んでいるので相談は平日の朝イチがオススメだそうです。
ご遺骨が納骨総祭塔に納められるまでの流れを、
四天王寺さんのホームページより抜粋させてもらいました。
お受け致しましたご霊骨は、年に3回の納骨総祭法要(2月末頃・6月末頃・10月末頃)迄は、阿弥陀堂西の納骨堂にて仮安置いたします。納骨総祭法要の際に四天王寺の合同墓地(納骨総祭供養塔)へ合祀いたします。
2月1日~5月31日の期間に申し込まれた方は6月末頃に行われる夏季納骨総祭法要にて、6月1日~9月30日の期間に申し込まれた方は10月末頃に行われる秋季納骨総祭法要にて、10月1日~1月31日の期間に申し込まれた方は2月末頃に行われる春季納骨総祭法要にて、それぞれ供養をさせて頂きます。
四天王寺のホームページより
納骨に必要な持ち物と費用など
四天王寺で納骨する際の注意点
後悔しないために、以下の点に注意してください。
- 遺骨は返却されない:
納骨総祭塔に一度合祀された遺骨は、後から返してもらうことはできません。
事前にご家族や親族と十分に話し合いましょう。 - 待ち時間:
土日や祝日は、受付に数時間待つこともあります。
時間に余裕をもって行動しましょう。 - 境内の移動:
境内の段差は少ないですが、非常に広く歩く距離も長くなります。
歩行に困難がある方は車イスを利用するなど、事前に準備しておきましょう。 - 複数個の骨壺:
一人の遺骨が2つの骨壺に分かれている場合は、それぞれの骨壺に対して火葬許可証や分骨証明書が必要となります。
最後に|一心寺と四天王寺の違い
四天王寺の納骨総祭塔は、同じ合祀型である一心寺の「お骨佛」とよく比較されます。
どちらも予約不要で納骨料が安価である点が共通していますが、手続きや費用、そして納骨後の法要の形式に違いがあります。
どちらが良いということはなく、ご自身やご家族の希望に合った方法を選ぶことが最も大切です。
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