【専門家解説】「小さなお葬式ホール」合併で高額請求リスクは?らくおう利用者の口コミから分析

お葬式

「家族葬のらくおう」「家族葬のセレモニーハウス」が「小さなお葬式ホール」に合併というニュースを知っていますか?
合併により何が変わるのか、費用が高くなるかと不安に感じていませんか?

「小さなお葬式」を運営する(株)ユニクエストは2020年に子会社化したライフアンドデザイン・グループ(株)のグループ企業が運営する「家族葬のらくおう」「家族葬のセレモニーハウス」などを2025年7月に「小さなお葬式ホール」に統合・合併しました。

大阪・兵庫・京都・神奈川などに直営ホールが一気に172式場も増えたことで紹介サービスだけでなく、これまでより多くの葬儀サービスが提供できるようになりました。
紹介サービスだけでなく葬儀サービスも提供すれば、利用者には一層便利になるはずです。

しかし、SNSなどでは統合に対する懸念の声も上がっています。
この記事では、現役の葬祭ディレクターである私が、口コミなどを元に高額請求リスクの有無を検証します。

※この記事は口コミサイト「みん評」などに掲載された内容(2025年8月時点)を参考に執筆しています。
口コミはあくまで個人の感想であり、すべての方に当てはまるものではありません。

【重要】SNSで指摘される「小さなお葬式ホール」への懸念

「家族葬のらくおう」と「家族葬のセレモニーハウス」が「小さなお葬式ホール」に名称を変更したことを、どのようにとらえられていたのかSNSなどから引用します。

らくおうは景表法違反を隠すため、今後名前が変わります。
景表法違反。
嘘や脅しは当たり前。
これらをやったスタッフは被害者の前に出てこず、コールセンターのスタッフらと組織ぐるみで隠蔽をする会社。

今後、「らくおう」という名前は消えて「小さなお葬式」等に名前を変えて運営するが、親会社は一緒なので、手口は変わらないと思われる。
(以下省略)

みん評>葬儀社の口コミ・評判 > 家族葬のらくおう(セレモニーハウス)

統合前の「らくおう」は、口コミで「費用が高すぎる」と指摘されることが多くありました。
そのため、SNSでは上記のように「評判が悪くなったから名称変更したのではないか?」といった懸念の声が上がっています。

過去には「家族葬のらくおう」のホームページとパンフレットの記載内容について
消費者支援機構関西(KC’s)より、景品表示法上の問題があると指摘されていました。
そして名称変更により「ご指摘いただいた表示物は削除(修正)」したと返答されていました。
詳しくは下記をご確認ください。

小豆小僧
小豆小僧

問題があるから名称を変更したと
判断されても仕方ないかもしれません。

「らくおう」「セレモニーハウス」が抱えていた問題点|口コミから見る高額請求の理由

なぜ、「らくおう」は高額請求というイメージが強かったのでしょうか?
「らくおう」だけでなく、下記の方は(株)葬儀のこすもすが運営する「セレモニーハウス」で高額請求された経験を語られています。

他にも(株)葬儀のコスモスに関するGoogleMapで低評価の口コミを見かけました。

親が亡くなり近くの葬儀会社のホームページを比較して「家族葬が低価格でできる」ことをセールスポイントにしているセレモニーハウスを選択。 遺体搬送後、翌日の葬儀内容の打合せでは身内だけ10人程度の1日の家族葬に200万を超える金額が提示され、予想の1.5倍〜2倍の金額だったものの、後戻りはできないと契約したがその後の対応も非常に最悪。

GoogleMap>小さなお葬式本郷台ホールの口コミより

広告とあまりに違うため口コミします。適正価格なんてうそです。230万請求されました。家族葬では法外では?(中略)
直葬でもいいといったら、それは身寄りがない人がやるものと言われました。
(以下省略)

GoogleMap>小さなお葬式鶴見駒岡ホールの口コミより

このような法外な高額請求の背景には、以下のような理由が挙げられます。

理由1:リピーターを前提としないビジネスモデル

葬儀サービスの利用頻度が低く、葬儀社を1年間に複数回利用するご家族は極まれです。
大半の方が葬儀社を利用する回数は、10年間もしくは数十年間に1~2回程度です。
そのため、一部の葬儀社は一度の依頼で大きな利益を確保しようとします。
多額の広告費をかけてテレビCMやweb広告で集客する「家族葬のらくおう」も、その傾向が強いと考えられます。

しかし、多くの葬儀社では数十年に1回しか依頼がなくても、遺族に寄り添った対応で費用を含めた不満を極力なくそうと努めていることは覚えていてください。
地域に根差した地元の葬儀社が、リピーターを捨てたり、地域の口コミの影響を気にしない「家族葬のらくおう」のようなビジネスモデルを採用すれば、廃業を免れないでしょう。

理由2:営業担当者の収入を上げるための仕組み

口コミでは、営業担当者が強引にオプションを勧めたり、価格交渉に応じなかったりすると指摘されています。
これは、営業担当者の一部に、売上に応じて報酬が支払われる完全歩合制(フルコミッション制)の個人事業主がいる可能性が高く、費用を「釣り上げる」ことに注力してしまうことが原因だと考えられます。

このような営業担当者は葬儀費用を抑えたい依頼者とは対立するでしょう。

理由3:多額の広告宣伝費を回収する必要がある

「らくおう」は、他社よりもケタ違いに多い広告宣伝費をかけていました。
この広告宣伝費は最終的に葬儀費用に上乗せされ、ご遺族が負担することになります。

上記の投稿は、葬儀サービスの広告宣伝費について有益な指摘でしょう。

理由4:高額なエンバーミングが費用を吊り上げる

口コミでは、高額なエンバーミングを勧められ、費用が高くなったという声が目立ちます。
エンバーミングの内容についてはこちらをご覧ください。
小さなお葬式ホールを運営するライフアンドデザイングループ(株)は
川崎市
京都市
大阪市
3か所にエンバーミング施設を持っています。
ご遺体の状況に関係なく、エンバーミングを強く勧められたとの口コミは存在します。

小豆小僧
小豆小僧

エンバーミングの問題点は販売方法です。

【まとめ】「小さなお葬式ホール」とどう向き合うべきか?

「小さなお葬式ホール」への統合は利便性の向上だけでなく、「らくおう」と「セレモニーハウス」が抱えていた問題を引き継ぐリスクも懸念されます。

賢い使い方でリスクを回避

しかし、このリスクは、あなたの賢い使い方で回避できます。

他社比較: 事前に複数の葬儀社に相談し見積もりを取っておきましょう。
「小さなお葬式ホール」以外にも近隣には他社のホールもあるはずです。
他社の見積書は価格交渉をする際の大きな武器になります。

キャンセル: 納得いかない見積もりであれば、キャンセルする勇気を持ちましょう。
依頼をキャンセルする方法はこちらをご確認ください。

最後に

今回の記事で、統合・合併によるリスクをご理解いただけたと思います。
しかし、後悔しないためには、さらに詳しい情報が必要でしょう。

今回の記事について、ご不明な点・ご意見などござましたらお問い合わせフォーム、下記のコメント欄よりお願いいたします。

小豆小僧
小豆小僧

ライフアンドデザイン・グループ西日本株式会社の関係者の方で、記事について誤りなどご指摘がございましたら、修正致しますのでご連絡ください。

※この記事は口コミサイト「みん評」などに掲載された内容(2025年8月時点)を参考に執筆しています。
口コミはあくまで個人の感想であり、すべての方に当てはまるものではありません。

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