「葬儀をキャンセルしたい…」と悩んでいませんか?
現役葬祭ディレクターが、家族葬を含む葬儀をキャンセルする方法を徹底解説。
高額請求や担当者との相性など、後悔しないための具体的な対処法を紹介します。
上記のような不満は、葬儀をキャンセルして解消しましょう。
葬儀をキャンセルする方法
葬儀をキャンセルする方法は簡単です。
葬儀社のコールセンター、もしくは葬儀社の担当者に「葬儀をキャンセルしたい」と伝えるだけです。
電話、口頭どちらでもかまいません。
担当者に直接伝えることに抵抗がある方は、会社に電話してください。
葬儀社から発行された見積書や打ち合わせ内容に納得がいかない場合、無理に契約をする必要はありません。
キャンセルは依頼者の権利です。
葬儀をキャンセルする主な理由と対処法
葬儀をキャンセルする理由は様々ですが、主に以下の3つが挙げられます。
高額請求に納得できない
高額請求は葬儀の苦情で最も多い内容です。
事故などの突然の逝去で葬儀の準備を全くしていない場合は、慌てて葬儀社に依頼して見積もりをすることになります。
慌てて落ち着かない状況では、葬儀社の言いなりになるのは一般的なことです。
高額な見積金額に納得ができなくても、故人を葬儀社の施設に安置しているので断りにくい方もいらっしゃいます。
【その場でできる対処法】
見積もりにサインする前に、「この金額では依頼できない」と正直に伝えましょう。
多くの葬儀社は、予算に合わせてプランを見直してくれます。
即断を迫り修正に応じてくれない担当者と話し合うことは時間の無駄です。
会社に電話して担当者を替えてもらうか、他の葬儀社を検討しましょう。
担当者と相性が合わない
葬儀サービスでは、どのような担当者が対応するのか、その場にならないと分かりません。
相性の合わない社員が担当になれば、ご遺族の心理的な負担は多くなります。
【その場でできる対処】
後悔しないためにも、担当者の変更を会社に求めるのは依頼者の権利です。
無理に我慢せず、会社に電話して担当者の変更を依頼しましょう。
式場の規模が合わない
参列人数に対して式場が狭すぎる、逆に広すぎるといったミスマッチが起こることがあります。
最近は小規模な式場が増えているので、適正人数は必ず確認してください。
式場は大は小を兼ねますが、小は大を兼ねることはできません。
【その場でできる対処法】
複数の式場を持つ葬儀会館では、最適な広さの式場を提案してもらいましょう。
適切な規模の式場を提供してもらえない場合は、他の葬儀社を検討するのも一つの方法です。
葬儀社を変更する際の注意点
葬儀社を変更する場合は、いくつかの注意点があります。
キャンセル費用が発生する
最初に依頼した葬儀社は、キャンセルされるまでにかかった費用(搬送料金、ドライアイス費用、安置費用など)を請求します。
高額なキャンセル費用に納得がいかない場合は、消費者センターに相談することも可能ですが、基本的に葬儀社の変更には費用が発生することを理解しておきましょう。
キャンセル費用が妥当であるのかは、新たに依頼した葬儀社に判断してもらいましょう。
葬儀社を変更するには期限がある
葬儀社は打ち合わせが済んだ段階で、物品や人員の手配を行います。
キャンセル費用を抑えるために、なるべく早い段階(打ち合わせ後2時間以内が目安)で連絡しましょう。
通夜が始まってからの変更はできません。
2時間あれば、家族や知人に相談することができます。
打ち合わせ内容や見積書を確認してもらい、妥当であるか判断してもらいましょう。
例外は打ち合わせから葬儀まで3日以上かかるときです。
打合せが済んだ日、もしくは火葬する前日の午前中であれば、葬儀社の変更は可能です。
新たな葬儀社の探し方
葬儀社を変更すると決めたら、まずは次の依頼先を探す必要があります。
GoogleやBingなどの検索エンジンだけでなく、Google map を活用することをオススメします。
【Google Mapを利用するメリット】
- 利用する式場の場所がわかる: 自宅から近い場所や、アクセスの良い場所にある葬儀社を視覚的に把握できます。
- 口コミで対応を事前に確認できる: 実際にその葬儀社を利用した第三者の意見を参考にできるため、安心して依頼先を検討できます。
検索エンジンで上位に表示されるのは広告を出している葬儀社も多いですが、Google Mapで「葬儀」「家族葬」と検索すれば、あなたの近隣にある式場を効率的に探すことができます。
新たな葬儀社に依頼した後の流れ
新たに依頼する葬儀社が決まったら、以下の3点を伝えてください。
- キャンセルする理由
- 故人が安置されている場所
- 現在の見積の金額と希望する金額
これらの情報を事前に伝えておくことで、葬儀社はあなたの希望に沿った提案をしやすくなります。
対応ができない葬儀社は依頼を断ります。
まとめ
葬儀のキャンセルは、納得のいく最期のお別れをするための重要な手段です。
しかし、キャンセルには手間と時間がかかり、費用も発生する可能性があります。
キャンセルの主な要因は「事前の準備不足」です。
高額な葬儀費用で買える品を想像してください。
想像した品を購入するには、メーカー・品質・価格など時間をかけて、十分に検討されると思います。
人生で何度も経験するものではないからこそ、葬儀も同様に検討してから依頼してください。
この記事が、あなたが後悔のないお見送りを迎えるための一助となれば幸いです。
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