【現役の葬祭ディレクターが解説】大阪の公営霊園で永代供養|失敗しない選び方

永代供養

お墓の跡取りがいない方、費用がない方にとって永代供養は魅力的な選択肢のひとつです。
永代供養は、寺院・納骨堂・霊園と様々な場所で行え、公営霊園(公営墓地)でも可能です。
しかし、
「手続きが難しそう」
「条件があるのでは?」
などの不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私が大阪府内の公営霊園での永代供養について、失敗しないための選び方を徹底解説します。

公営霊園(公営墓地)で永代供養するメリットとデメリット

メリット:最大の安心感「永続性」

費用に関しては、民営霊園と公営霊園で大きな差はありません。
公営霊園は、都道府県や市町村などの自治体が運営しているので、破綻がなく永続性が担保されています。
これは、民間霊園にはない、大きな安心感につながります。

デメリット:申請条件と情報収集の手間

公営霊園は民間の霊園とは違い、申請できるのは自治体に住民票がある方などの制限があります。
また申請する方の住民票の住所で金額が異なる場合もあります。

民間の霊園のようにチラシやCMなどで大々的に宣伝していません。
応募できる期間が限定されていたり、年度によっては応募していない霊園もあります。

自治体の広報で確認したり、問い合わせるなど、自分で情報を収集する努力が必要でしょう。

大阪で公営霊園で永代供養|施設ごとの特徴と費用を比較

一か所だけ大阪府ではありませんが、隣接しているので紹介させてもらいます。

霊園名主な特徴と供養方法費用の目安備考
大阪北摂霊園合祀型、樹木葬、個別型など複数の選択肢がある。居住地、国籍は不問。66,000円から車がないと不便な場所
箕面市立霊園合葬式墓地合祀型。街中にあり、お参りに便利な場所。55,000円から箕面市民でなくても申し込み可能。生前の申し込みには制限がある。
高槻市合葬式墓地合祀型だが個別安置も可。山の上で眺望がよいが、車がないと不便な場所。55,000円から高槻市民の利用が前提で、生前の申し込みにも制限がある。
寝屋川市納骨檀合祀型だが5年・25年更新の納骨檀もある。30,000円寝屋川市民の利用が前提で、事前の申し込みは不可。
大阪市設瓜破霊園内合葬式墓地合祀型だが個別安置も可。大阪市の公営霊園では永代供養できる唯一の場所50,000円から大阪市民の利用が前提で、年度で募集数が限定されている。
飯盛霊園 合葬式墓地「虹の丘」合祀型だが個別安置も可能。ふるさと納税の返礼品として利用できる。50,920 円から車がないと不便な場所
伊丹市神津墓地合葬式墓地合祀型。伊丹空港(大阪国際空港)の隣にある。55,000円から伊丹市民でなくても申し込み可。近隣には有料駐車場しかない

【専門家が教える】公営霊園で永代供養する際の3つのポイント

永代供養には「合祀型」と「個別安置」がある

永代供養には、他の人の遺骨と一緒に埋葬する「合祀型」と、一定期間個別に安置する「個別安置型」があります。

小豆小僧
小豆小僧

どちらを選ぶか、ご家族としっかりと話し合いましょう。
合祀型では、ご遺骨を取り出せません

記名板の利用を検討する

別途費用は必要ですが記名板に故人の氏名などを残せば、一般のお墓と同じような感覚に近づけます。
故人の名を記した記名板を家族が確認する様子を現地では見かけることができました。
また、「〇〇家」と記した記名板も現地では多く見かけました。
墓じまいの移転先として利用されていると実感できます。

公営霊園は「永続性」が最大のメリット

Googleなどで「霊園 経営破綻 ニュース」と検索すると、倒産する霊園の多さに驚かれるでしょう。
少子高齢化や核家族化などによる、霊園の潜在的リスクの増加は業界全体で指摘されています。

しかし、公営霊園は、民間霊園より倒産や閉鎖の心配がありません。
永代供養を選ぶ上で最も重要な「永続性」が担保されていることは、大きな安心感につながります。

【まとめ】あなたに最適な「永代供養」の選び方

今回は大阪周辺に限定しましたが、永代供養できる公営霊園を紹介しました。
公営霊園は、費用を抑えつつ、永続性が担保されているという大きなメリットがあります。
しかし、民間霊園のような自由さやサービスは期待できません。

大切なのは、公営霊園のメリットとデメリットを理解し、あなた自身の価値観に合った供養方法を選ぶことです。

小豆小僧
小豆小僧

大阪では公営霊園でも永代供養の方法は選べます。

記載されていない公営霊園があればお問い合わせフォームからご指摘を頂けると幸いです。

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