お墓の跡取りがいない、費用を抑えたい、管理の手間をかけたくない…そう考える方にとって、「永代供養」は魅力的な選択肢です。
なかでも、自治体が運営する公営霊園での永代供養は、民営霊園と異なる大きな安心感を得られます。
しかし、 「手続きが難しそう…」 「申し込み条件があるのでは?」 「実際はどんな雰囲気なの?」 といった不安を感じている方も少なくないようです。
そこで今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私が、大阪府四條畷市に位置する飯盛霊園の合葬式墓地「虹の丘」に焦点を当て、現地で撮影した写真を交えながら徹底解説します。
「虹の丘」での永代供養の費用や特徴、手続きの流れ、そして後悔しないための選び方や注意点まで、あなたの不安を解消し、納得のいく供養方法を見つけるための一助となれば幸いです。
他の公営霊園での永代供養については下記をご確認ください。
・【現役の葬祭ディレクターが解説】大阪の公営霊園で永代供養|失敗しない選び方
・大阪北摂霊園の樹木葬について
飯盛霊園 合葬式墓地「虹の丘」の概要とアクセス
飯盛霊園の所在地は 大阪府四條畷市下田原448
守口市、門真市、大東市、四条畷市の4市が運営する飯盛霊園組合が管理をしている公営霊園です。
「虹の丘」とは飯盛霊園の敷地内にある合葬墓で、2007年(平成19年)4月10日に供用開始されました。
正面ゲートの開門時間は通常は午前7時から午後7時です。
ただしお彼岸やお盆は開門時間が拡大されます。
飯盛霊園への行き方
公共交通機関は電車はなくバスのみで、時刻表は飯盛霊園 交通案内 でご確認ください。
バスの停留所は管理事務所の南東側南東側にあり、待合室も完備しています。

右側に見えるのは待合室


霊園の敷地は広いので、日曜日や祝日と限定されますが、園内はバスが巡回します。
バス以外の移動方法は、電車はないので車かタクシーを利用するしかありません。
敷地内には無料駐車場が点在しているので、車がなく足が弱い方はバスでなくタクシーを利用するのが安心です。
合葬墓とは?
合葬墓とは永代供養のひとつで、樹木葬などより安価で人気のある形態です。
一心寺の「お骨佛」や四天王寺の「納骨総祭塔」も合葬墓に区分されます。
合葬墓では、骨壺から遺骨を取り出して他の方と同じ場所に納めます。
そのために、合葬後に遺骨を取り出すことはできません。
合葬に抵抗があれば、10年間の個別安置も利用ができますが、10年ごとに更新費用が必要です。
霊園から更新の連絡はないので、遺族自身で更新の手続きが必要で、更新されないと合葬されます。
合葬では骨壺の大きさに制限はありませんが、個別安置では高さと直径を18cm以内(5寸まで)と制限があるので注意しましょう。
【現地写真で解説】「虹の丘」の雰囲気



「虹の丘」は霊園の西側にある高台にあります。バス停からは500メートルほど離れています。
モニュメントは合葬室と個別安置室の上にあるので、参道と隣接の駐車場からは階段を利用します。
しかし、別にバリアフリーの駐車場もあるので、車イスに乗ったままでも参拝が可能です。


毎年4月10日の午前9時から12時まで慰霊祭が行われます。
飯盛霊園「虹の丘」で永代供養する費用と料金体系を徹底解説【ふるさと納税も対象】
虹の丘は、どなたでも利用することができます。
ただし下記の通り「資格1」と「資格2」で費用が異なります。
遺骨を埋蔵するだけであれば、資格に関係なく誰でも¥50,920で利用ができます。
飯盛霊園>虹の丘申込のご案内より抜粋
そして、資格と区分により料金は異なります。
飯盛霊園>虹の丘申込のご案内より抜粋
「記名」を申し込めば、虹の丘の参道にある石板に納めた方の氏名を記入することができます。
「連名保証」とは、複数の氏名の刻字を、上下に接して確保することです。
希望する際には、全員同時に申請することが前提となり、追加で申請することはできません。
埋蔵手続き後に記名板への刻字が行われます。

最大で6504柱の氏名を記入できますが、場所を指定することはできません。

ふるさと納税を利用する
ふるさと納税の返礼品として利用することができるのは、大阪府の公営霊園ではこちらだけです。
ふるさと納税を利用するためには以下のことを理解しておきましょう。
- 申し込む前に飯盛霊園組合に連絡が必要
☎(0743)78-1195 - 使用許可申請書の提出には、申込書の発行から1年以内と期限がある
※使用許可後から納骨までの期限はない。 - 守口市・門真市・大東市・四条畷市の方は、ご自身が住まれている市以外のふるさと納税の返礼品から「虹の丘」を選択する必要がある。
- 合葬のみで個別安置・記名及び連名保証には対応していない。
「虹の丘」の永代供養|申し込みの流れ・申請条件・必要書類
生前予約にも対応しているので、後継者のいない方が自身の納骨先として選択することが可能です。
飯盛霊園>虹の丘申込のご案内より抜粋
手続きは郵送もしくは、9時から17時30分まで霊園内にある管理事務所で行うこともできます。
書類審査があるので使用料の支払いは「納入通知書」が送付されてからになります。
つまり、申込みと使用料の納付は同時にできないので注意してください。
飯盛霊園組合の庁舎やコンビニなどで、期限内に使用料の納付を済ませないと申請は無効になります。
納付の確認が済んでから合葬墓「虹の丘」使用許可書が交付されます。
この使用許可書は有効期限がありませんが、納骨の際に提示が必要なので大切に保管してください。
【葬祭ディレクターが解説】「虹の丘」の永代供養で後悔しないための3つの視点
時間と手間が必要
上記の通り、費用がが資格区分で異なり、書類の準備と発送から審査、使用料の納付、使用許可書の発行までに納骨までに時間がかかります。
使用許可書の郵送までには、使用料の納付から約2~3週間かかるそうです。
49日法要に納骨を希望しても間に合わないこともあります。
合葬型である
伝統的なお墓を建立するよりも安価ですが、納めた遺骨を取り出すことはできません。
合葬には抵抗がある方もいるので、近親者の同意をもらうことが必要です。
ただし、改葬した遺骨を納めることもできるので、墓じまいの移転先として利用することも可能です。
後継者のいない方が元気なうちに手続きを済ませることで大きな安心感にも繋がるでしょう。
場所を把握する
永代供養なので墓掃除などは不要ですが、いつでも参拝することは可能です。
霊園内にある小高い場所のモニュメントを、静寂で荘厳であると捉えるのか、寂しい場所と捉えるのか人により異なります。
費用や条件だけでなく、実際に訪問して目と足で雰囲気を確認しておきましょう。
「虹の丘」のメリット・デメリット|こんな人におすすめ
虹の丘のメリット
- 生前予約できる:後継者のいない方には、自身で納骨先を選択でき手続きまで完了させることができるのは大きな安心感に繋がるでしょう。
- モニュメントが荘厳である:民間霊園や寺院にも合葬墓はありますが、モニュメントの大きさや費用は「虹の丘」の規模にはかなわないところが多いです。
- 法要もできる:開園時間であれば、モニュメントの前で僧侶を招いて読経を依頼することも可能です。私が現地を訪問した際には、僧侶が読経している側で家族が手を合わせていました。
虹の丘のデメリット
- 手続きが複雑:申請者の情報として、免許証のコピーや住民票の写しの提出が必要です。書類の提出から、使用許可書の受け取りまで数週間かかります。
一心寺などでは、予約不要で申込書の記載も容易で「火葬許可証」の提出のみで済むことと比較すれば対称的です。 - 公共交通機関が少ない:バスもありますが、自家用車を利用する方が大半です。自家用車を手放した際にもお参りに行けるのか、充分な検討が必要です。
こんな人にオススメ
荘厳な雰囲気を望む:自然豊かな広大な霊園の小高い場所にある大きなモニュメントは、他の霊園にはない荘厳な雰囲気があります。騒がしい場所が苦手な方や、心静かにお参りしたい方にはオススメです。
大きな安心感が欲しい:公営霊園が運営しているので破綻の心配がありません。合葬墓に抵抗があれば、個別安置を選択すればお墓と同じ感覚でお参りができます。





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