私が葬儀の事前相談をしていると、家族葬を希望している方が大半です。
多くの方は見積書を希望されるので、希望を反映させながら見積書を作成します。
見積書の金額に納得される方、納得されない方どちらもいらっしゃいます。
多くの方にとって、見積書の金額は非常に大事です。
金額に納得されない場合は、色々な提案をして金額を調整します。
私が勤務しているのは家族葬がメインの葬儀会社です。
そのために、家族葬の費用を抑える方法について解説します。
家族葬では一般葬よりも安価に抑えることができます。
上記に当てはまる方に参考にしてもらえたら幸いです。
![小豆小僧](https://azukikozou.com/wp-content/uploads/2023/09/1049373-150x150.jpg)
もし葬儀の依頼をした後にこの記事をご覧いただいている方は
5.葬儀の依頼をした後は? からどうぞ。
家族葬とは
家族葬で誰を呼ぶのかは、家族構成で異なります。
- 同居する家族だけ
- 同居してなくても兄弟姉妹、子供や孫まで含める
- おじ・おば・姪や甥など血縁関係まで含める
- 仲良くしていた近所の方まで含める
全部が正解です。
家族葬とは、故人の遺志や家族の希望で参列者の人数を制限する葬儀です。
多くの相談者は家族葬にすれば葬儀費用を抑えることができると考えています。
ネットなどで調べてみると幅はありますが、一般葬は200万ぐらいで、家族葬なら100万ぐらいのようです。
目安の金額なので、家族葬は一般葬の半額ではありません。
しかし家族葬では一般葬よりも金額を抑えることができます。
家族葬が一般葬よりも安価になるには理由があります。
家族葬の内訳
おおまかに分けて家族葬を含めた葬儀費用は
- 基本費用
- 接待費用
- 宗教者への費用
上記にの三項目に分けることができます。
基本費用は、主に葬儀社に支払う費用です。
祭壇、式場、棺桶、生花などになります。
接待費用は、通夜振舞いや精進落とし、供養品など参列された方によって変動する費用です。
宗教者への費用は、僧侶や神職に関する費用です。
家族葬の費用を抑える方法
家族葬が一般葬よりも安くなる理由は、基本費用と接待費用が抑えることができるからです。
宗教者への費用(お布施等)は、家族葬が理由で安くなることはありませんが、別の理由で下げることが可能です。
それぞれの項目で費用を抑える方法を説明します。
基本費用を抑える
基本費用の大半は葬儀社に支払います。
「基本費用を抑える=葬儀社への支払いを下げる」であることを覚えておきましょう。
葬儀社への支払いを抑えるには、参列する人数を正確に把握しましょう。
参列者の人数を制限する家族葬では、式場のスペースが小規模で済みます。
小規模の式場になれば
- 式場の料金
- 対応する葬儀社のスタッフの人件費
- 生花など飾りつけの費用
上記の費用を抑えることができます。
人数に最適な式場を選べば、余計な出費を抑えることができます。
基本費用を下げるコツは後ほど解説します。
接待費用を抑える
参列者の人数が少なくなれば、通夜振舞いや精進落とし、供養品の費用も抑えることができます。
家族だけなら接待費用をゼロにすることもできます。
宗教者への費用を抑える
僧侶や神職は葬儀の規模によって、儀式の流れが変わることがありません。
仏式では、お通夜→葬儀→初七日法要
神道では、遷霊祭→葬場祭→十日祭
以上が一般的な流れです。
お通夜(遷霊祭)は、葬儀(葬場祭)の前日に行います。
多くの場合、初七日法要(十日祭)は、葬儀(葬場祭)の後に行います。
儀式は2日にかけて行われます。
家族葬、一般葬どちらでも儀式の内容は同じです。
そのために家族葬なので費用(お布施)が安くなることはありません。
宗教者への費用を抑えるには、儀式の回数を減らすことです。
2日の儀式を1日で済ませることができれば、費用を抑えることができるかもしれません。
ご先祖から付き合いのある寺があれば相談してみましょう。
お寺によっては金額の相談には乗ってもらえます。
お寺との付き合いがなければ、仲介業者を利用する方法もあります。
仲介業者は希望に沿うた方を紹介してくれます。
家族葬の金額を抑えるコツ
費用を抑える効果が高いのは
基本費用 > 接待費用 > 宗教者への費用 この順番になります。
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基本費用を抑える=葬儀社に支払う金額を下げる です
家族葬の費用を抑えるコツは、いかに葬儀社への支払いを下げるかに尽きます。
これから葬儀社に支払う金額を下げる方法を説明します。
事前相談をする
参列人数を把握したら、近くの葬儀社に相談に行きましょう。
葬儀社の場所が不明なら、googleなどの検索エンジンで「お住まいの地域 + 家族葬」で検索してください。
忙しくて相談に行く時間を確保できない場合は、仲介業者を利用することも検討しましょう。
お住いの地域の葬儀社をリスト化して紹介してもらえます。
以下の仲介業者をご参照ください。
事前相談をすることで葬儀代金は安くなります。
事前相談を拒否する葬儀社は、最初から候補から外しましょう。
複数の業者から見積もりをとる
費用を抑えるために相見積もりをすることは一般的です。
できれば3社以上から見積もりをもらってください。
複数の業者から見積書をもらうと、大体の平均価格や、業者ごとの特徴が見えてきます。
1社だけでは、価格、葬儀サービスが妥当なのか判断できません。
葬儀のサービスや用語は普段の生活では馴染みがありません。
馴染みがないので、必要だと勧められると断りにくいようです。
複数の業者で見積もりをとると、葬儀のサービスや用語の意味が分かってきます。
知らないことが分かってくると、葬儀社が案内するサービスが必要か判断ができるようになります。
自分で必要か判断ができれば、勧めれても断ることができます。
見積書を確認する
葬儀社で見積書をもらったら、内容を確認してください。
あなたの要望に沿って葬儀社は見積書を作成しますが、提示された金額に納得されましたか?
見積書の内容と金額に疑問があったり納得できない場合は説明してもらいましょう。
複数の業者で見積もりをもらっていれば、生花などのオプションの相場も分かってきます。
相場より高いオプションは調整してもらうか、納得するのか決めましょう。
葬儀の依頼をした後は?
葬儀社は事前相談をしていなくても、滞りなく対応します。
逝去して24時間経過していれば火葬は可能です。
そのため逝去した日の夜に通夜、翌日に葬儀を行うことは、火葬場が混んでいなければ可能です。
上記の日程になれば、故人様を自宅や施設に安置した流れで、慌ただしいなか見積書を作成して、そのまま通夜・葬儀を行います。
- 打合せが済む
- 参列してもらう人に連絡する
- 通夜
- 葬儀
- 火葬
- 清算
上記の過程で あっという間に終わります。
このような日程では、見積書の金額や内容を見直す時間がありません。
しかし日程に余裕があり、見積書を見直して金額や内容に納得できない場合はどのようにすればよいのでしょうか?
2つの方法を案内します。
見積書を作り直してもらう
ご遺族は心理的な動揺のなか、葬儀の打ち合わせをしなければなりません。
ご遺族に葬儀の知識や経験がなければ、葬儀社の言われるがままになります。
このことは葬儀社は認識しています。
見積書の内容や費用に対して、動揺が治まった遺族が疑問を持つことは珍しい話ではありません。
国民生活センターのホームページ(墓・葬儀サービス)によると、葬儀に関する相談内容は2020年が686件、2021年が800件、2022年が947件と増加の一方です。
相談内容の一部しか掲載されていませんが、費用に関する内容が多いと印象を受けます。
金額と内容に納得できなければ、遠慮なく葬儀社に確認しましょう。
説明に納得できないなら、もう一度見積もりを作り直してもらいましょう。
もし見積書を作り直してもらえなかったら、どのように対応すればよいのでしょうか?
別の葬儀社に相談する
日程に余裕があれば、別の葬儀社に相談しましょう。
相談した際に以下のことを伝えてください。
見積書や希望する金額で断られることもあります。
あなたにとって納得できない金額でも、葬儀社にとっては妥当な金額かもしれません。
妥当な金額はネットに点在する情報だけでは判断できません。
新たに依頼された葬儀社には、見積書を作成して迎えに行く時間が必要です。
打合せや迎えに行く時間がない場合は断られます。
金額や業者の説明に納得できない場合は、火葬場の予約をキャンセルすることも視野に入れましょう。
火葬のキャンセルができるかは、依頼した業者でなく火葬場に確認してください。
火葬のキャンセルができずに、新たな業者を探す時間がなければ諦めてください。
そのまま最初に依頼した業者で葬儀をしてもらいましょう。
まとめ
今回は家族葬の費用を抑える方法について解説しました。
費用を抑えるためには、色々な方法があります。
最適な方法は人によって異なります。
この記事が家族葬の費用を抑えたい方の参考になれば幸いです。
ご意見・ご指摘などございましたらお問い合わせフォームからお願いします。
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