葬儀費用は依頼する葬儀社や内容によって大きく変動し、その金額が適正かどうかを判断するのは非常に困難です。
「50万円の家族葬を希望したら、200万円の見積もりを提示された…」
このような経験は必ずしも知識がないから不当な請求を受けているわけではありません。
葬儀は価格とサービス内容の幅が広く、判断基準を持たなければ、相場より高い費用を支払ってしまう可能性があります。

葬儀は人生で何度も経験しないので、金額の妥当性を判断するのは難しいです。
相見積もりをすることで、納得のいくお葬式になる可能性が高まります!
今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私が葬儀の相見積もりで失敗しないための3つのポイントを徹底解説します。
相見積もりのタイミングや方法、そして比較すべき項目を知ることで、納得のいく葬儀社選びと適正な費用でのお見送りが実現できます。
既に葬儀の依頼して金額や対応などに不満がある方は、家族葬をキャンセルする方法を先に読んでください。
葬儀の相見積もりとは?

相見積もりとは、複数の会社から見積もりをもらうことです。
複数の会社と対応することで、会社ごとの金額とサービス内容の比較もできます。
ゆっくりと考えて比較できるように、見積もりは書面でもらいましょう。
複数の葬儀社から見積もりをもらうと会社ごとに葬儀の説明を受けるので、金額と内容が適正なのか判断しやすくなります。
葬儀費用を下げる場合に、金額を比較する業者がなければプランを下げるかオプションを外すしか選択できません。
他社であれば下げた金額でも、希望するプラン・オプションの葬儀を行えるかもしれません。
見積もり金額と内容に疑問があれば、他社に相談しましょう。
めざまし8「家族葬トラブル」の感想と提案で取り上げられた方は、相見積もりをすれば違った結果になったとかもしれません。
200万円の葬儀を100万円以下で同様の葬儀を行えたかもしれません。
葬儀は自身で直接経験することが少ないので、金額の妥当性・対応の良し悪しを判断することが困難です
相見積もりで複数の葬儀社と対応して金額とサービス内容を比較をすれば、適切な葬儀社と適切なプラン・オプションを選択できる可能性は高まります。
葬儀の金額やサービス内容などに不満であったり、判断に自信がなければ相見積もりをしましょう。
2社で相見積もりをするだけでも金額を下げることはできます。
相見積もりのタイミング
相見積もりは事前に行えば余裕をもって対応できます。
複数の葬儀社から話を聞くには時間がかかります。
しかし、準備を全くしないまま葬儀の手配をする状況もあります。
葬儀社から見積書をもらった後でも相見積もりは可能です。
相見積もりの方法

相見積もりの方法は簡単です。
1社目で見積書をもらったら、
2社目・3社目と順番に電話をかけるだけです。
余裕があれば、電話で予約して式場に行きましょう。
時間がなければ電話だけでも何とかなります。
「A社で見積もりをしたら〇〇円になった。
そちらでは、いくらぐらいになるか?」
上記のように伝えると、葬儀社の担当者が見積書の内容を確認しながら対応します。

金額と内容を書面でもらっていれば、内容を正確に伝えることができます。
葬儀社の探し方
葬儀社を探すオススメの方法は、Google mapを利用することです。
検索エンジン(Googleなど)でも多くの情報が得られますが、Google Mapを利用するメリットは以下の2点です。
- 利用する式場の場所が分かる
- 口コミでどのような葬儀社か事前に確認できる

Googleなどの検索エンジンの上位には多額の広告費用を払うことで表示されている業者も多く、必ずしもあなたに合った葬儀社とは限りません。
一方で、Google Mapは地域の口コミや評価を参考にできるため、経験の少ないサービスを受ける際の参考になります。
Google mapで「家族葬」「葬儀」と検索すれば、近隣の式場が表示されます。
式場を所有する葬儀社に電話するだけで、依頼しなくても金額を知ることはできます。
式場で見積もりをもらえれば、式場の広さや使い勝手が確認できます。
多くの式場は葬儀社が所有していますが、市町村が所有する公営式場も存在します。
公営式場を利用する際は、同じ市町村にある葬儀社に連絡しましょう。
相見積もりは、公営式場を利用する際にも有効です。
紹介業者を利用する
葬儀の紹介業者は依頼を受けると、自社で葬儀を行わずに提携している葬儀社に対応を任せます。
葬儀社は紹介手数料を支払うことで、紹介業者から葬儀を紹介してもらいます。
代表的な紹介業者は、
「小さなお葬式」
「よりそうお葬式」
「安心葬儀」
「イオンのお葬式」などです。

紹介業者のホームページで確認をすれば、依頼した葬儀社と提携しているのか分かります。
式場の住所で検索してください。
紹介業者を利用すれば式場を変更することなく、依頼した葬儀社と紹介業者の2社から見積書を取得できます。

紹介業者への相見積もりは、2番目以降にしてください。
最初に紹介業者へ依頼すると、利用する葬儀社から見積もりをもらえないので注意してください。
葬儀社は紹介業者に手数料を支払うので、直接依頼を受けた方と同様のサービスを提供しないことが多いので注意してください。
ただし紹介業者と提携していない葬儀社は多くあるので万能な方法ではありません。
葬儀の相見積もりで抑える3つのポイント

プランに含まれている内容

プランは葬儀社や金額で含まれる内容は異なります。
プラン金額が同じでも、含まれる内容が全く違うことは珍しくありません。
ホームページやカタログに表示されているプラン金額に、最低限必要な霊柩車や祭壇生花などをオプションとして追加請求するケースもあります。
プラン金額を安価に見せるために、光熱費や消耗品を別項目で追加請求する葬儀社も存在するので注意が必要です。
プラン金額の安さだけで選ぶと、後悔する確率が高くなります。
見積もりに含まれるお花の量

見積もりに含まれるお花の量を確認しましょう。
見積もりに含まれるお花は、祭壇に飾る花がメインになります。
お花の量が少なければ、故人に手向けるお花が不足します。
花の量は金額に比例するので、予算の範囲で収めましょう。
プランに含まれるお花が少なくても、お花の量は供花を注文して増やせます。
関西エリアでは「親族一同」、関東エリアでは「喪主」の供花を飾ることで、祭壇の生花が少なくても式場を華やかに見せることも可能です。
お花が好きな方であれば、生花にこだわりを持つ葬儀社に依頼すれば満足度は相当に高まるでしょう。
オプションの内容

湯灌などのオプションを含めたトータル金額で判断しましょう。
A社ではプランに含まれるサービス・物品が、
B社ではオプションになることは多くあります。
湯灌、霊柩車・棺のグレードなどのオプションの金額も葬儀社によって幅広く異なります。
選んだアイテムやサービスが基本プランに含まれているのか、オプションになっているのか確認しましょう。
最後に
今回は葬儀の相見積もりで抑えるポイントを解説しました。
相見積もりをすることで、金額とサービス内容が適正なのか判断できます。
葬儀の経験がない方が、相場観を把握することにも役立ちます。
不明な箇所を確認することで、葬儀費用を大きく抑えることが可能です。
葬儀費用を節約する効果は、日常生活の節約よりも効果は相当高くなります。
ただし、相見積もりは時間がかかるので、事前に準備が必要です。
時間がなければ、比較する葬儀社のリストアップだけでもしておきましょう。
相見積もりは電話でも可能です。
この記事が、どなたかの参考になれば非常に嬉しく思います。
葬儀の見積もりや請求書で不明な点があれば、経験上で分かる範囲で解説もできます。
ご質問・ご意見などございましたら、お問い合わせもしくはコメントよりお願いいたします。
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