大念佛寺の幽霊博物館に行ってきました

お寺

本年2024年に大念佛寺で開館された幽霊博物館に行ってきました。
幽霊博物館は大念佛寺での数あるイベントの1つで開館日は限定されています。
大念佛寺での永代供養について訪問した際に、「幽霊博物館」の存在を知りました。
それ以来ずっと楽しみにしていたことが叶いました。

幽霊博物館とは別に「THE GHOST MUSEUM」にも参加できました。
THE GHOST MUSEUMは2023年から開催されている新しいイベントです。
どちらにも参加できたので、2つのイベントを比較できました。

幽霊博物館とは

幽霊博物館とは、大念佛寺に納められている11幅の幽霊画を展示するイベントです。
幽霊画は「皿屋敷」「仙台高尾」など現在でも分かり題材、単なる幽霊の画など様々です。
幽霊画だけでなく、大念佛寺の宝物である「亡女の片袖と香盒」も展示されます。
「亡女の片袖と香盒」は大念佛寺に伝わる幽霊伝説「片袖縁起」に由来する品です。
片袖縁起については大念佛寺のホームページでご確認ください。
片袖縁起は絵巻で記されています。

HPでは毎年8月第4日曜日の午前10時から午後4時と記載されています。
今年(2024年)は8月25日でした。

また、昨年に好評だった「THE GHOST MUSEUM」が、本年も8月30日から9月1日の3日間開催されると告知されていました。
THE GHOST MUSEUMの開催日は、幽霊博物館とは別の日に設定されるようです。

2024年8月25日の幽霊博物館

幽霊博物館の「のぼり」

大念佛寺のHPではTHE GHOST MUSEUMの告知がメインになっていたので、8月25日に開催されているのか不安でした。
のぼりが入口などにあがっていたので、到着したときには安心しました。

私の到着は11時で幽霊博物館は開館していたので、係りの方の案内で入館できました。
混雑するほどの人数ではありませんが、入れ替わりで鑑賞する方が来館されていました。

幽霊博物館の外観

入館料は無料で、入口で幽霊画の説明書をもらえます。
会場内の照明は落とされていて、雰囲気のあるなかで幽霊画を鑑賞できます。
宝物の「亡女の片袖と香盒」は、ガラスケースに保管された状態で絵巻の「片袖縁起」と一緒に展示されていました。

館内は撮影禁止なので、内部の画像はありません。

THE GHOST MUSEUM

THE GHOST MUSEUMの入口
(大念佛寺の西門)

THE GHOST MUSEUMの開館は8月30日から9月1日で、私は最終日の9月1日に行きました。
10時の開館で私が到着したのは9時40分でしたが、参拝者用の駐車場に駐車できました。

THE GHOST MUSEUMの会場は大念佛寺延喜殿1階で、入口は正門でなく西門です。

THE GHOST MUSEUMの特徴

THE GHOST MUSEUMの入館料は大人・1,200円、小人・500円でした。
入館料を支払うと、うちわと三つ折りパンフレットをもらえました。

THE GHOST MUSEUMのパンフレット
THE GHOST MUSEUMのうちわ

幽霊博物館での展示品以外にも「九相詩絵巻」、令和2年度に大阪市より文化財指定を受けた「請雨経曼荼羅」も展示されていました。

九相詩絵巻とは

屍が腐敗し、朽ちるまでの九つの変化、すなわち九相を観想する「九想観」にもとづく絵画。
九想観により肉体は不浄なものであると知り、修行者は自らの容貌への欲や他者への色欲などを断つ。その題材には絶世の美女が描かれる。死の間際まで生命が咲き誇っていた女性の肉体が次第に醜悪な姿となっていく様は命のはななさを痛感せしめ、煩悩を退けると同時に死への畏れと関心を抱かせる。
幽霊博物館パンフレットより抜粋

上記のように、肉体が屋外で朽ちるまでの様子が描かれているので、絵であってもグロいのが苦手な方は避けたほうがよいかもしれません。

「片袖縁起」の絵巻と「九相詩絵巻」はパネルで拡大され、説明文と併せて展示されていました。
そのために、興味深く知ることができました。

展示以外にも、特別講演として幽霊寄席が開催されました。

会場内にあった幽霊寄席の看板

幽霊寄席では講談師の旭堂みなみさんと、かたりべの満茶乃さんの語りを堪能できました。
「片袖縁起」をテーマにして、お二人が異なる内容で語られていたので、興味深く聞き入ることができました。
各回70名と席数は限定されていましたが、回数が多いので満席で聞き逃すことはなかったそうです。

THE GHOST MUSEUMでは幽霊博物館と異なり、区画が限定されていますが撮影可能でした。

小豆小僧
小豆小僧

幽霊博物館で撮影禁止だった幽霊画も、THE GHOST MUSEUMでは撮影できました。

幽霊画や九相詩絵巻など多く撮影しましたが、大念佛寺のホームページには掲示されていないので、今回はアップするのを止めました。
興味ある方は、来年ぜひ自身で足を運んでもらいたいです。

大念佛寺のお札

再入場ができないイベントでしたが、出口付近には大念佛寺の御本尊が安置されて、大念佛寺のお札を無料で持ち帰ることができました。

2025年THE GHOST MUSEUMの開催は未定だそうですが、これからも開催してほしいイベントです。
もっと早く7月の上旬から告知してもらえれば参加できる方も増えると思います。

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