【完全版】小さなお葬式の費用は?プランと追加料金の裏側を葬祭ディレクターが徹底解説

お葬式
スポンサーリンク

「小さなお葬式」のホームページには、シンプルで分かりやすい料金プランが提示されています。
しかし、実際に葬儀を終えた方の中には「思っていたより費用が高くなった」「追加料金で後悔した」という口コミも少なくありません。

あなたは下記のような不安を抱えていませんか?

  • 「プラン料金以外に、どれぐらい追加料金がかかるの?」
  • 「最終的に総額でいくらになるの?」

今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私が、公式サイトには載っていない「見えない追加料金」の正体を徹底的に解説します。
プラン料金の裏側から後悔しないための具体的な費用削減方法まで、プロの視点からすべてお伝えします。

この記事を最後まで読めば、あなたが抱えている費用への不安が解消され、納得のいく葬儀を適正価格で実現するための知識が身につくでしょう。

スポンサーリンク

小さなお葬式とは?葬儀社と紹介サービスの違い

「小さなお葬式」は、葬儀を直接執り行う「葬儀社」ではありません
運営元である株式会社ユニクエストが、全国の提携葬儀社を遺族に紹介する「葬儀紹介サービス」です。
「葬儀紹介サービス」が料金トラブルに繋がる背景ついては小さなお葬式はブローカー?仲介業者との違いと見極め方を解説で詳しく解説しています。

多くの人は「小さなお葬式」に依頼すれば、そこのスタッフがすべて手配してくれると考えがちです。しかし、実際には以下のような流れになります。

  1. 「小さなお葬式」のコールセンターが依頼を受け付ける。
  2. 依頼者が希望する地域の提携葬儀社を手配する
  3. 実際の打ち合わせや葬儀の施行は、手配された葬儀社が行う。

ただし、最近では一部のエリアで直営の「小さなお葬式ホール」を運営しており、自社で葬儀サービスを提供しています。
この「小さなお葬式ホール」は、直営(厳密には子会社が運営)なので紹介手数料が発生しませんが、高額請求などのリスクが指摘されています。詳しくはこちらで解説しています。

小さなお葬式のプランと費用一覧

小さなお葬式が提供するプランと費用を紹介します。下記で紹介する通り、小さなお葬式でも高額なプランを提供しています。

小さなお別れ葬

  • 99,000円(税込)資料請求割引価格

仏具や通常の葬儀で必要なサービスを省き、徹底的に費用を抑えた最安プランです。
内容や注意点については10万円以下の格安葬儀の注意点とトラブルを防ぐ方法をご確認ください

小さな火葬式

  • 176,000円(税込)資料請求割引価格

僧侶を呼ばない通夜・告別式を省略した内容で、祭壇を飾らず少人数で行います。
火葬式の内容や注意点などは大阪で後悔しない火葬式の進め方|費用・流れ・注意点をご確認ください。

小さな一日葬

  • 385,000円~1,155,000(税込)資料請求割引価格

通夜を省略して告別式のみ行います。身体的な負担を軽減できるが葬儀は行うので、きちんと故人様とのお別れはできます。祭壇に飾る生花の量で費用が変動します。

小さな家族葬

  • 495,000円~1,265,000(税込)資料請求割引価格

家族や親族などの少人数で通夜と告別式を行います。祭壇に飾る生花の量で費用が変動します。

小さな一般葬

  • 660,000円~1,430,000(税込)資料請求割引価格

家族や親族だけでなく、知人・友人や仕事関係の方など幅広く参列者を招いて通夜と告別式を行います。祭壇に飾る生花の量で費用が変動します。
小さなお葬式と提携しているのは小規模な式場が多いので、このプランを利用するのであれば、式場の選定には注意が必要です。

公式サイトに記載されている主な追加費用

プラン内容に必要なアイテム・サービスが含まれているが、追加費用について以下の記載があります。

  • 火葬料金
  • プランに含まれない付き添い安置
  • 規定を超える式場使用料
  • 規定距離・回数を超える搬送料金
  • 規定日数を超える安置室・ドライアイスの費用
  • ご遺体の状態が悪い場合の備品

その他、お布施や料理や返礼品なども追加費用が発生します。

小豆小僧
小豆小僧

公式サイトに書いてある費用だけで済むと思ったらダメ
葬儀にはこの他にも様々な費用がかかることを覚えておこう!

専門家が指摘!公式サイトにはない「見えない追加費用」の正体

プラン内容は「最低限」であるという事実

小さなお葬式のプランが安価な理由は、必要最低限のアイテムとサービスで構成され、提携先の稼働していないホールを利用するからです。
一般的な内容(生花の量・霊柩車のグレード)を希望すれば追加費用が生じます。

費用が高額になる具体的なケースと事例

50万円以内の家族葬を選んだのですが、夏なので匂いや遺体の傷み対策が必要なのに、セットに必要な分ついてなく、それらや湯灌などその他で結局倍の100万円以上かかりました。

みん評>格安葬儀サービス一覧>小さなお葬式の口コミ・評判
  • 専門家の分析:納棺師によるご遺体の処置は追加費用が掛かります。
    処置だけで50万かかることはないので、他にも何かしらオプションが販売されているようです。

棺・エンバーミング・バス・お坊さんへのお土産・生花など
この時は追加料金が本当にいらないとのことで依頼したのですが葬儀屋さんに必要ないと言ってもしつこく粘られ売りつけられました
1日葬を依頼したのですが約80万円かかりました

みん評>格安葬儀サービス一覧>小さなお葬式の口コミ・評判
  • 専門家の分析:小さなお葬式は紹介料を稼ぐビジネスモデルなので、提携先の葬儀社がどのように対応するのか関与しません。
    エンバーミング施設を所有する葬儀社を紹介されたら、ご遺族の要望に関係なく販売されることもあるようです。
    直営ホールを運営する子会社も、エンバーミング施設を所有しているので注意が必要です。
    提案されたエンバーミングが必要なのか判断するには、【最新版】エンバーミングの費用相場と内訳|高額請求を避けるポイントを参考にしてください。

葬儀の日程を決める際死亡して4日後の斎場で火葬と言われ 本契約をする際8日間まで延ばされ8日間遺体を保存する料金で30万の追加料金を言われなすすべ無くそのまま契約の流れになりました

みん評>格安葬儀サービス一覧>小さなお葬式の口コミ・評判

「高額請求」の口コミが生まれる根本的な理由

棺や祭壇の変更など、お客様のご要望により物品やサービス等を追加いただく場合は別途費用がかかります。

小さなお葬式のホームページより

上記のように小さなお葬式でも、一般的な形式を望めば追加費用が必要だと明記しています。
また、提携先の葬儀社は紹介料の支払いが必要なので、追加費用で利益を確保しようと努めます。
直営ホールにおいても、歩合制の営業担当者が強引な提案をするようです。
*詳しい内容については【専門家解説】「小さなお葬式ホール」合併で高額請求リスクは?らくおう利用者の口コミから分析をご確認ください。

「一般的には~」「普通は~」などの提案で、担当者が追加費用を積み上げるのは小さなお葬式の仕組みで避けることは難しいでしょう。

小さなお葬式は「費用を抑えたい方」に向いているのか?

こんな人には向いている

  • 冷静に判断できる方:プランには、ご遺体の処置、一般的な花の量などが含まれていません。
    例えば、故人の口が開いたままにするか、追加費用を出して納棺師に処置してもらうかの判断。
    「親族一同」「喪主」などの供花の有無。
    費用を抑えるためには、依頼者が必要なアイテム・サービスのみ選択しなければなりません。
    どのような選択が必要なのか、失敗しない家族葬の選び方|費用と準備の全知識をご参考してください。
    お金が無ければ「安かろう悪かろう」と割り切る判断力も必要です。
  • 毅然とした態度を取れる方:担当者の強引な打ち合わせで言うがまま従うと、高額請求で後悔するでしょう。
    公式ホームページには下記のように記載されています。

ご依頼後のご不満・疑問も真摯に対応いたします

小さなお葬式プランをご依頼後、お打合せ時に想定外の費用が発生するなど担当葬儀社に不満や疑問を感じられた場合は、すぐ小さなお葬式にご連絡ください。お客様と葬儀社の間に入り、安心して葬儀が行えるよう仲介いたします。

小さなお葬式のホームページより

担当者の対応や見積金額に納得できない場合は、納得できる内容に訂正してもらえるよう遠慮なく電話して、納得できなければ依頼をキャンセルすることも検討しましょう。
葬儀をキャンセルする方法はこちらの記事をご参考にしてください。

こんな人には向いていない

  • 人の意見に流されやすい:担当者の言うがままに従うと高額請求で後悔するでしょう。
    みん評では、多くの方の後悔を確認できます。
  • 一般的な内容の葬儀を行いたい:必要最小限のアイテムのプランをヒマな葬儀社に紹介することで、小さなお葬式は低価格で葬儀を提供しています。
    一般的な内容の葬儀を希望するのであれば、多額の追加費用がかかるかもしれません。

葬祭ディレクターが教える!費用を抑えて後悔しない方法

料金トラブルを回避する「賢い利用法」

小さなお葬式は紹介サービスで、実際に対応するのは提携先の葬儀社です。
プラン金額に準ずる提案をされるのか、強引にオプションを追加されるかは運次第。
直営ホールでも営業担当者が歩合制のようなので同様です。
あなたの運が良ければ、希望に寄り添う提案をしてくれる葬儀社(担当者)を紹介してもらえます。
運に頼らずに料金トラブルを回避する「賢い利用法」は、自分自身で葬儀社の選択権を握ることです。

事前の直接交渉で費用を抑える

小さなお葬式と事前に相談しても、実際に対応するのは提携先の葬儀社です。
相談した通りに対応するかは、提携先の葬儀社(担当者)次第で確実ではありません。
提携先の葬儀社に直接交渉すれば紹介手数料が不要なので、同じ費用でもグレードの高いアイテムやサービスを提供してくれるかもしれません。
対応や費用に納得できなければ、提携先でない葬儀社と交渉しましょう。
小さなお葬式の最悪な口コミを徹底分析!後悔しない賢い使い方で詳しく解説しました。

まとめ

今回の記事では、現役の葬祭ディレクターの視点から「小さなお葬式」の費用について徹底解説しました。

「公式サイトのプラン料金は安かったのに、最終的な費用が高くなった」という口コミは、決して珍しいことではありません。
これは、公式サイトに記載されたプランが「必要最低限のアイテム」で構成されており、一般的な葬儀を行うためには、追加費用が避けられない仕組みだからです。

しかし、この仕組みを理解し、正しい知識を持っていれば、費用トラブルは回避できます。

費用を抑えつつ、後悔しない葬儀を実現するためには以下の3点が非常に重要です。

  1. 追加費用の発生要因を事前に把握すること
  2. 担当者の提案に流されず、毅然とした態度で臨むこと
  3. 自身で積極的に情報収集を行い、交渉すること
小豆小僧
小豆小僧

少し面倒ですが、この一手間をかけることで費用で後悔しないお葬式に繋がります!

この記事が、あなたの葬儀費用などの不安を解消し、ご遺族が納得のいくお別れを迎えられる一助となれば幸いです。
ご意見・ご指摘などはお問い合わせフォーム、下記のコメント欄からお願いします。
同業の方からのご意見も大歓迎です。

※この記事は口コミサイト「みん評」などに掲載された内容(2025年6月時点)を参考に執筆しています。
口コミはあくまで個人の感想であり、すべての方に当てはまるものではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました