大阪で後悔しない火葬式をする方法

お葬式

葬儀費用を抑える、参列者の負担を減らすなどのために
「家族葬」を選択することは一般的になっています。
最近では、家族葬でなく火葬式を選択する方も増えています。

火葬式を選択すれば、家族葬より葬儀費用と参列者の負担を抑えることは可能です。
しかし、メリットだけでなく、デメリットもあります。
メリットだけに注目して火葬式を選択すれば、思わぬ後悔が生じるかもしれません。

今回は、大阪で後悔しない火葬式をする方法を紹介します。

火葬式とは?

火葬式とは、通夜や葬儀・告別式を省略したシンプルな葬儀形態です。
「直葬」(ちょくそう)と呼ばれることもあります。
故人様を逝去先から施設や自宅に安置・納棺して、火葬場に搬送して火葬する葬送形態です。
シンプルな葬儀形態のため、時間を短縮すること、葬儀費用を抑えることが可能です。

参列者を近親者に限定する「家族葬」
通夜を省略する「一日葬」は、
僧侶の読経など宗教者による儀式を伴います。

小豆小僧
小豆小僧

火葬式では宗教者の儀式はありません

最近では、宗教者が火葬場で10分弱の読経を行うことで、
簡易な儀式を組み込む火葬式もあります。

火葬式の相場

火葬式の費用相場は約20万円~40万円であり、10万円前後になると流れは異なります。
詳しくは10万円以下の格安葬儀における4つの注意点とデメリットをご確認ください。

小豆小僧
小豆小僧

火葬式でも葬儀社により、100万円近くまで費用は膨れ上がります。

火葬式の流れ

火葬式の流れは他の葬儀形式と異なるので注意が必要です。

逝去から安置

故人の意志で「病院から直接火葬場に運んで何もしなくてよい」と指示されることがあります。
しかし、死後24時間経過しなければ火葬できない法律と火葬場の受け入れ体制の都合により、
大阪などでは病院から火葬場に直接の搬送することはできません。

病院などで逝去された故人は、葬儀社が自宅か式場などに搬送して安置されます。
火葬式でも線香を立ててお参りすることは可能なので、葬儀社に準備をしてもらいましょう。
故人を安置した段階で、ご遺体にドライアイスや保冷剤をあてて傷みの進行を抑えます。

葬儀社との打ち合わせ

費用を抑えるための火葬式であれば、葬儀社に予算を伝えておきましょう。
大阪には多くの葬儀社があるので予算などの要望を聞かずに、
高額請求を押し付ける葬儀社も少なからず存在します。

故人を安置していても、葬儀の依頼はキャンセルできます。
具体的な方法は以下の記事でご確認ください。

火葬式の日程と費用の打ち合わせを行います。
僧侶の読経がなく通常の葬儀と異なります。
式場の集合時間、火葬場への出発時間などのタイムスケジュールを作成していもらいます。
供花、湯灌など必要なオプションを追加して葬儀費用を確認します。

死亡届の提出と火葬許可証の受け取り

火葬をするためには死亡届を役所に提出し、火葬許可証を交付してもらい火葬場の予約が必要です。
死亡届の提出から火葬場の予約は、葬儀社が行うことが一般的です。
ご遺族自身が行えば、費用が安くなることもあるので確認してみましょう。

上記の記事では、ご遺族自身で死亡届を提出する方法を紹介しています。

納棺・お別れ・出棺

納棺とは、故人の身支度を整えて棺に納めることです。
白装束や愛用の洋服などに着せ替えて、
女性はお化粧して、男性はヒゲ剃りなどで外見を整えます。
葬儀社に依頼して、納棺師を手配してもらうと安心です。

納棺が済んだら、
故人の愛用品、ゆかりのある品、花などを納めて、お別れをします。
納棺・お別れが済んだら、棺を霊柩車まで運びます。
出棺とは、葬儀場所から火葬場まで棺を搬送することです。

火葬場まで同行する方は、自家用車やバス・タクシーなどで霊柩車について行きます。

火葬・収骨

火葬場には多くの方が利用するので、お別れする時間は多くても10分弱です。
僧侶に炉前読経を依頼していれば火葬の前に行います。

大阪では収骨までの時間は、火葬場により90分から180分と大きな差があります。
90分であれば火葬場で待機するしかありませんが、
180分であれば外出して食事する時間は十分あります。
収骨までの時間は、葬儀社に確認しておきましょう。

収骨は火葬場の職員の案内によって進められます。
収骨の際に火葬済みと記入された「火葬許可証」を渡されます。
納骨の際に必要な大切な書類なので、遺骨を納めた骨壺と一緒に保管してください。

火葬式の服装

参列するのは家族だけなのでTシャツ・スニーカーなどカジュアルな
普段着で参列する方もいますが、オススメできません。
葬儀式場では問題ないかもしれませんが、火葬場では他の遺族も多くいらっしゃいます。
黒礼服が多いなかで、カジュアルな服装は非常に人目をひきます。

家族だけの火葬式でも、礼服で参列しましょう。

火葬式のメリット

安価である

火葬式の費用相場は約20万円~40万円であり、
家族葬の平均額が100万円前後と比較して安価なことには下記の理由があります。

  • 式場の稼働時間が短い
  • 式場が狭くても対応できる
  • 対応するスタッフを削減できる
  • 僧侶のお布施が不要

そのために、僧侶の読経を依頼すれば布施が必要になります。
プランに含まれないオプションを追加すれば葬儀費用は増加します。

時間を短縮できる

火葬式では通夜がなく、僧侶の読経もないので葬儀の時間も短くなります。
高齢者の参列が多くなれば、火葬式を選択することで身体的な負担を減らせます。

火葬式のデメリット

菩提寺の了承が必要

菩提寺とは、ご先祖からの付き合いがある寺院のことです。
ご先祖の墓が菩提寺にあれば、細心の注意が必要です。
菩提寺の墓地に納骨できるのは、戒名(法名・法号)がある方の遺骨だけと規定している寺院は多くあります。
戒名とは、菩提寺が授ける故人の死後の名前です。
故人に戒名がなければ、菩提寺の墓地には納骨できません。

小豆小僧
小豆小僧

菩提寺に納骨する場合は、事前に確認をしておきましょう。

時間が短い

火葬式は安価なので、式場の利用時間が短くなります。
メリットになる方もいらっしゃいますが、デメリットにもなります。
ゆっくりと故人を偲んだり、前日から付き添う場合には、追加費用が発生します。

大阪の特徴

公営式場を利用できる

大阪府の下記の市には、火葬場に併設された式場があり利用できます。

大阪市
堺市
池田市
箕面市
高槻市
茨木市
寝屋川市
和泉市
泉南市
阪南市
火葬場に併設された公営式場で葬儀を行えば、
式場から火葬場に移動する時間と霊柩車の費用が省けます。

ただし、葬儀社への支払いとは別に、式場の利用料金が必要です。
式場ごとに利用料金・広さが異なります。
葬儀社や火葬場に問い合わせておきましょう。

葬儀社が多い

大阪には公営式場だけでなく、葬儀社が所有する「葬儀式場」が多くあります。

  • コンビニの空き店舗を転用した小規模な会館
  • 複数の式場がある大きな葬儀会館
  • 数名しか付き添えない倉庫のような安置室

選択肢は多数あり、葬儀社ごとに利用料金・式場の広さは異なります。

小豆小僧
小豆小僧

小さい式場=安価ではないので注意してください。

火葬式で後悔しないために

火葬式で後悔しないためには、あらかじめ原因を予測して対応することです。

適切な葬儀社を探す

小豆小僧
小豆小僧

葬儀費用を抑えるために火葬式を選択するなら、適切な葬儀社を探しましょう。

左端の請求書では30万円の火葬式プランが
オプションを追加されて100万円以上になっています。
安易に葬儀社を探すと葬儀費用で後悔するかもしれません。

葬儀社が強調する安価なプランは、無知な方を釣るエサかもしれません。

葬儀費用で後悔しないためには、適切な葬儀社を選びましょう。

小豆小僧
小豆小僧

大阪のように多くの葬儀社があるエリアでは、
悪徳葬儀社は少なからず存在します

葬儀社の探し方は葬儀の相見積もりで抑える3つのポイント
4.葬儀社の探し方をご確認ください。

親族の了承を得る

あなたが僧侶などの葬送儀式に価値がなくても、他の親族には大切な儀式かもしれません。
故人の妻もしくは夫、兄弟姉妹には、僧侶の読経がない葬儀であると説明が必要です。

予算の都合で僧侶の読経を省略するのであれば、火葬場で「炉前読経」を検討しましょう。
炉前読経でも同意を得ることが困難であれば、火葬式は止めましょう。

参列者を把握する

火葬式プランでは、参列者を5名程度と限定している場合があります。

  • 故人に兄弟姉妹が多い
  • 故人の子供・孫が多い
  • 近所の方も参列するかもしれない

上記のように参列者が多くなりそうな場合は事前に葬儀社に伝えてください。
式場の大きさや対応するスタッフを最小限にしていれば、
参列人数が増えると狭いなど不都合が生じるかもしれません。

最後に

火葬式は、家族葬と同様に一般的な葬送形態になっています。
しかし、家族葬ほど広まっていないので、誤解されていることもあります。

誤解を持ったまま進めると、思わぬ後悔が生じるかもしれません。
故人を送り出す方法は、故人の遺志・ご遺族の意思で異なります。

選択した方法のメリットとデメリットを把握すれば、後悔は減り満足度は高くなります。
今回は、大阪で後悔しない火葬式をする方法を紹介しました。
火葬式を検討している方に参考になれば幸いです。

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