国民生活センターのデータでは葬儀の苦情は年々増加して、下記のように問題になっています。
朝日新聞、一面載りました。名前は出てませんが。取材された内容そのままです。 pic.twitter.com/YCUjhGY0NZ
— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです+減税会 (@satonobuaki) August 22, 2025
このような問題を目の当たりにして、下記のような悪徳葬儀社によるトラブルを不安に感じていませんか?
残念ながら、ご遺族である消費者の無知や心理的な弱みにつけこみ、不当に高額な費用を請求する悪徳葬儀社は存在します。
しかし、安心してください。
適切な知識と対策を持っていれば、悪質な手口に騙されることはありません。
今回の記事では、現役の葬祭ディレクターである私の経験と知識をもとに、悪徳葬儀社が使う手口と、それに騙されないための具体的な対策を解説します。
この記事を読めば、あなたは悪徳業者を見抜き、安心して故人との最後のお別れを迎えることができるでしょう。
【現役の葬祭ディレクターが警告】悪徳葬儀社が使う5つの営業トーク
悪徳葬儀社は、大切な家族を喪い混乱しているご遺族の心理につけこみ、高額な契約を迫ります。
ここでは彼らが使う代表的な手口を解説します。
評価の高い葬儀社でも、悪徳葬儀社の手口を使用する担当者がいることもあります。
安すぎる金額を強調する
ホームページや折込チラシなどで【家族葬8万円から】など、他社よりも安いプラン金額やお得であるように表示して依頼を獲得します。
そして打ち合わせの際に、表示していない項目を不可欠だとプラン金額に上積みされ、最終的には高額な請求になります。
安いプランでは希望通りの葬儀ができないと説明して、高額なプランに誘導することもあります。
「〇円から」と表示していれば、悪質ですが違法ではありません。
表示通りの金額で対応する葬儀社もありますが、実際に葬儀の依頼するまで区別がつきません。
ご遺族の不安を煽る
「時間がない」
「故人様の体が腐る」
「ご近所や親戚に失礼」など、
ご遺族の不安を煽る言葉で冷静な判断力を奪い、契約を急がせようとします。
故人への心情を悪用する
「故人様のために…」と繰り返し強調し、ご遺族の故人に対する愛情を利用して、不要なオプションや高額なプランを提案します。
故人を大切に想う気持ちの大きさと葬儀費用は関係ありません。
故人をどのように送り出すのは遺された家族が決めることで、
担当者は的確なアドバイスと、希望に沿う提案を行うことが仕事です。
事前相談と本契約の内容を変える
事前相談では低価格で魅力的なプランを提示し、いざ葬儀を依頼すると全く異なる高額なプランを案内します。
事前の見積もりの5倍の金額。遺体を引き渡した後なので、もうキャンセルもできない。
cheeese
受付や事前見積もりの担当者が良かったので
信用してしまいました。(以下省略)

ご遺体を預けた後では、他社を検討する余裕がないと見越した悪質な手口です。
適切なプラン・オプションを提案しない
安いプランを希望しても、不当に高額なプランと不要なオプションを販売します。
葬儀サービスは日常で利用しないので、意味不明な用語があることが普通です。
ご遺族に寄り添う担当者は、不明な用語を説明して不要なアイテム・サービスは販売しません。
悪徳葬儀社の担当者は、不明な用語でうやむやにして不要なアイテム・サービスを販売します。
不要なアイテムを同意なく見積書に計上する。
式場に不釣り合いなほど大きい祭壇を飾り、棺に納まりきらない生花を販売する。
予算に関係なく棺や霊柩車のグレードを説明せずにランクアップ。
エンバーミングに追加して不要なラストメイクや湯灌を販売する。
エンバーミングについてはエンバーミングと湯灌で後悔しない方法でご確認ください。
【これだけは知っておきたい】悪徳葬儀社に騙されないための5つの対策
悪徳葬儀社に騙されないためには、事前の準備と対策が非常に重要です。
ここでは、悪質な業者を避け、信頼できる葬儀社を選ぶための5つの具体的な方法を解説します。
相場を知る
葬儀費用の相場(家族葬は約110万円、お布施除く)を知っておけば、提示された金額が妥当か判断できます。

「一般的」「普通」といった言葉で相場以上のプランを勧められたら注意が必要です。
口コミなど他者の経験を活用する
Googleマップやみん評などの口コミサイトで、実際に利用した方の評判を調べましょう。
具体的な費用の内訳が書かれている口コミは参考になります。
近所や知人など身近に葬儀を行った方の意見も非常に参考になるでしょう。
複数の葬儀社を比較検討する
1社だけでなく2社以上の葬儀社に事前相談し、見積もりを書面でもらうことが最も重要です。
比較検討することで、各社の料金体系や担当者の対応を冷静に判断できます。
予算と内容を決めて伝える
葬儀を依頼する段階で、予算の上限と希望する葬儀のスタイルを明確に伝えましょう。
あなたの希望に沿った提案をしてくれる誠実な葬儀社かどうかを見極めることができます。
依頼後でも不満があればキャンセルできることを知っておく
悪質な業者と契約してしまった後でも、葬儀社はキャンセルできることを知っておきましょう。
不当な高額請求や不信感を感じたら、無理に続ける必要はありません。
故人様のためにも、気持ちの良いお別れができる葬儀社に変更しましょう。
普通に200万くらいのプラン組んできます。
みん評
(中略)
キャンセルし、他の葬儀屋さんにお願いしたら80万で済みました。100万以上安くできました。(以下省略)
上記の口コミのように、キャンセルは悪徳葬儀社への有効な対策です。
まとめ
葬儀サービスは日常生活で利用しないため、知識がないのは当然です。
悪徳葬儀社はご遺族の無知や心情につけこみ高額な請求をします。
しかし、今回の記事で解説した対策を講じることで、そのような被害に遭う可能性を大幅に減らすことができます。
あなたが後悔なく故人を見送るために、この記事がお役に立てば幸いです。
もし、葬儀の費用や選び方などについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
今回の記事について、ご意見・ご指摘がございましたらお問い合わせフォーム、
下記のコメント欄からお願いします。
悪徳葬儀社に騙された経験など教えてもらえれば、今後の記事作りの参考にさせていただきます。
見積書や祭壇の画像などもあれば添付していただければ共有できるよう努めます。
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